セックス&オーガズムで眠りの質が上がる

GIZMODO

生産性を高めるために、睡眠の質を高めようと努める人が増えています。

そのためのツールもたくさん展開されていますよね。私も睡眠トラッカーをはじめとして、高さを合わせた枕やアロマ、アイピロー、マッサージガンなどなど、いろいろと使っています。

しかし、もう1つ大事な要素があるみたい。

オランダの研究によると、寝る前にセックスをしてオーガズムを感じると質の高い睡眠が得られるそうなんです。

オーガズムが良質な睡眠に影響

過去の研究でも、良いセックスをすると寝やすくなるという結果が出ていました。

しかし、そういった研究は横断的かつ回顧に頼るものが多く、どこまで正確なのかがわからない部分がありました。

例えば、2019年にはノルウェーに住む人たちを対象とした調査が行なわれましたが、ある時点におけるセックスや睡眠習慣を思い出してもらうものだったために、正確さや偏りがある可能性が指摘されています。

今回、オランダのフローニンゲン大学の研究者が行った実験は、そういった欠点のいくつかを潰す目的もありました。

まず250人の参加者を募り、最初にいくつかのアンケートに答えてもらいます。そして、2週間にわたって睡眠と性行為に関する日記をつける縦断研究を行なったのです。

マスターベーションではダメですか?

最初のアンケート調査で、良い睡眠とオーガズムに至るセックスや、オーガズムに達するマスターベーションとの間に明らかな関連性があることを発見しました

この発見の中には、睡眠の質の向上と、入眠時間の短縮を自己報告した結果も含まれています。

しかし、日記の結果を調査すると、良い睡眠はオーガズムに達したセックスのみと関連していることがわかったのです。この結果は、『Journal of Sleep Research』の1月号に掲載されています。

過去の研究結果では、マスターベーションでも良い睡眠をもたらす可能性があるとされていました。それに、被験者も自分たちの経験を振り返って、マスターベーションでオーガズムに達した後に良い睡眠を得られた、と報告しています。

しかし、オーガズムに至ったセックスをした場合、睡眠に大きな効果をもたらしており、それが日記の回答に反映されている可能性があるのです。

これが正しいのであれば、より良い睡眠はオーガズムだけでなく、パートナーとの親密さや安心感も影響しているのではないかと研究者たちは推測しています

性別に違いはない

面白いのは、セックスが睡眠に与える良い影響は男女で差がなかったこと。

そして、横断研究では、オーガズムに達しないセックスやマスターベーションが睡眠の質の低下に影響しており、男性がより強い影響を受けていた、とされていましたが、今回の縦断研究では、睡眠に大きな影響なしという結果でした。

この研究が過去のものの欠点を潰すように設計されていたとはいえ、留意しておくべきこともあります。

それは、ほとんどのボランティアが大学の学部生であったということです。なので、世界中のさまざまな人びとを対象とした調査の余地もあるでしょう。

とはいえ、セックスはムードと良い睡眠のブースターになるといっても過言ではないのかもしれませんね。

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