マサイ族をはじめ42もの民族が集まるケニア。それぞれの特徴と「民族を超えて仲良くするコツ」をカンバ族に聞いてみた【カンバ通信】第294回

ロケットニュース24

ジャンボ〜! カンバ族のチャオスだよ。今回もリクエストボックスに届いた質問に答えていこうと思う。内容は以下の通り!


「ケニアには色々な種族の方がいらっしゃるのですね。それぞれに文化や生活習慣、考え方も違うと思います。種族や民族を超えて仲良く出来るコツはあるのですか? 種族とか民族と言う表現が失礼でしたらすみません」


ぜんぜん大丈夫だよ〜! 「仲良くするコツ」は最後に語るとして、まずはケニアにおける基本的な民族の知識を共有しておこう。

・ケニアの民族トップ5

ケニアには少なくとも42もの異なる民族がいるが、ほとんどが以下に説明する5つの民族で成り立っている。

まずは「キクユ族」。続いて「カレンジン族」。そして「ルヒヤ族」。あとは「ルオ族」と、オレが属する「カンバ族」だ。この5トップが大多数を占める。

ほかの38の民族はそれほど多くはないものの、ケニアで最も恐れられている民族は、みなさんご存知、ルカサイトゥートゥさんの「マサイ族」だ。

彼らは、狩りに行けばライオンをも殺せる。さらに、何キロもの長距離を歩いて狩りをすることもできる。しかも危険な武器も持っている。はっきり言って最強だ。


・マサイ族を欲する人たち

ちょっと話が脱線するけど、そんなマサイ族を好むケニア人がいる。どこの民族ってわけではないが、リッチピープル(超お金持ち)たちだ。

金持ちである彼らは自らの安全のためにマサイの戦士を雇うことができる。家の警備員でもあり、自らのボディーガードでもあり。

事実、先述のサイトゥートゥさん(※ルカの村における最強の戦士)は、ケニアのリゾート地モンバサのホテルに警備員として雇われただろう。

マサイ族の戦士は、本当に「戦士」として就職できるチャンスがあったりもするんだ。ただし、それが叶うのは本当に強い戦士だけだと聞いている。



・仲の悪い民族もいる

話を戻して民族紛争。ケニアにおいては、そんな頻繁に争いが起きる感じではない。しかし、昔から仲の悪い2つの民族がいる。キクユ族とルオ族だ。

たとえば選挙があったとする。キクユ族からもルオ族からも立候補者が出ていて、仮にルオ族が選挙で負けたとする。そしたらもう、小規模な戦争開始だ。

そんなこんなで仲の悪いキクユ族とルオ族なので、彼らが一緒に行動したり、移動したり、結婚するのは非常に困難。それほどまでに相性が悪い。

ちなみにルオ族は教育に優れていて、多くの人は教授になる。対するキクユ族はビジネスが得意で、みなビジネスマンになっていくんだ。


・みんな仲良く

最後に「民族を超えて仲良くするコツ」だけども、さまざまな人種の人々が集まり、それぞれの意見の違いを話し、法を尊重し、お互いに同意し許し合うことが大切かと思う。

ちょっとカタいシメになっちゃったけど、てな感じでクワヘリ〜!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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