インターネット上には、数多くの良質ボットおよび悪質ボットが存在しています。セキュリティ企業のImpervaの調査では、2022年におけるインターネットトラフィック全体の47.4%がボットによるものだったことが明らかになりました。また、トラフィック全体の30.2%が悪質ボットによって占められていたことも判明しています。
2023 Imperva Bad Bot Report | Resource Library
https://www.imperva.com/resources/resource-library/reports/2023-imperva-bad-bot-report/
インターネット上には「各種フォームへの自動入力」「ウェブサイトからの情報収集」などを目的としたボットが数多く活動しています。Impervaによる調査の結果、2022年のインターネットトラフィック全体におけるボットによる通信の割合は47.4%に及んでいたことが明らかになりました。また、「競争上の優位に立つためのスクレイピング」「DDoS攻撃」「ユーザーアカウントの乗っ取り」などを目的とする悪質ボットの通信トラフィックは全体の30.2%でした。
以下の図は、2013年から2022年までの「人間による通信(青)」「良質ボットによる通信(緑)」「悪質ボットによる通信(灰色)」の推移をまとめたものです。ボットによる通信は2014年に過半数を超えた後に一度減少しましたが、2019年から増加傾向にあることが分かります。また、悪質ボットの割合は2022年に最高値に達しています。
国ごとの「悪質ボットによる通信(黒)」「良質ボットによる通信(緑)」「人間による通信(青)」の割合をまとめた図が以下。ドイツ(Germany)では悪質ボットによる通信の割合が過半数を超える68.6%に達しています。また、日本(Japan)における悪質ボットによる通信の割合は16.3%です。
「悪質ボットによる通信(黒)」「良質ボットによる通信(緑)」「人間による通信(青)」の割合を業界別にまとめるとこんな感じ。最も悪質ボットによる通信トラフィックの割合が高いのは「ゲーミング(Gaming)」の58.7%で、その後に「電気通信およびインターネット通信(Telecom&ISPs)」の47.7%、「社会およびコミュニティ(Community & Society)」の41.4%が続きます。
2022年に確認された「ボットによる攻撃」の業界別の割合をまとめた円グラフが以下。最も攻撃を受けていたのは「旅行(Travel)」の24.7%で、その後に「小売(Retail)」が21.0%、「金融サービス(Financial Services)」が12.7%と続きます。
なお、Impervaによるレポートの全文は以下のリンク先の「Download Report Now」をクリックして必要事項を記入すればダウンロード可能です。
2023 Imperva Bad Bot Report | Resource Library
https://www.imperva.com/resources/resource-library/reports/2023-imperva-bad-bot-report/
この記事のタイトルとURLをコピーする