突然Amazonからアソシエイトプログラムを停止させられたYouTuberが経緯を説明、「Amazonを批判する動画を投稿したため」と推測するも詳細は不明

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AmazonのアフィリエイトサービスであるAmazonアソシエイト・プログラムを運営規約違反だとして停止されたYouTuberが、その経緯や原因について説明するムービーを公開しました。この件について、本人は規約違反に該当する行為に心当たりはないとのことです。

Amazon cancels my account after exposing account lockout for “racist doorbell” – YouTube
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Amazon cancels my account after exposing account lockout for “racist doorbell” | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=36443747

YouTuberのルイス・ロスマン氏は2023年6月、Amazonから「アソシエイト・プログラムへの参加承認を取り消す」というメールを受け取りました。メールには「他のサイトやソーシャルメディアからのトラフィックが確認されたことや、ロスマン氏のYouTubeチャンネル上のアフィリエイトリンクに、ロスマン氏の友人や親戚、関係者へ向けた個人的な使用が確認されたことを理由に、Amazonアソシエイト・プログラムに一時的に承認されているアカウントを拒否しました」と記されていました。


ロスマン氏は2011年からYouTuberとして活動しており、2016年にAmazonアソシエイト・プログラム用のAmazonアカウントを開設。以後7年間にわたり、動画の説明欄に自身が使用しているはんだごてや顕微鏡のアフィリエイトリンクを掲載していましたが、これまでAmazonから警告や指摘は一切なく、「不正行為」に関する証拠も提示されなかったとのこと。

また、「自身のチャンネルは180万人もの登録者を有していることから、友人や親戚などに購入を依頼せずとも一定の収入を得ることができます」と述べています。


ロスマン氏は自身のアソシエイト・プログラムが停止させられた要因について「Amazonがビデオドアベルを介して配達員に人種差別的な発言をしたとされるユーザーのアカウントを停止した件で、Amazonを批判する動画を投稿したことに原因がある可能性があります」と述べています。


ロスマン氏が2023年6月12日に投稿した動画が以下。ロスマン氏によると、ある配達員が外出中で不在の家に配達を行った際、ビデオドアベルに事前に録音されたメッセージを人種差別的な発言と誤解したとのこと。さらに配達員が上司に報告した後、配達を依頼したユーザーのアカウントは停止処分になったとされています。

Amazon accuses customer of racism & shuts down their smart home – ENOUGH CLOUD JUNK! – YouTube
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ロスマン氏は「この動画を投稿してから約1週間後にアソシエイト・プログラムを停止するメールが届きました」と述べています。またロスマン氏は「私を憎んでいる人がAmazon内に大勢いることは知っています。しかし、1兆ドル(約140兆円)を超える企業価値を持つAmazonは、成長するにつれてより強い権力を持ち、顧客の扱いが悪くなっていると思います。また、成長にしたがって説明責任を果たす機会が少なくなっているようです」と指摘しています。

また、プログラムの停止について明確な証拠が提示されなかったことから、ロスマン氏はAmazonに対して自身のプログラムを停止する前に十分な審査が行われたかどうかについて疑問を持っているとのこと。ロスマン氏は「今回のように即断即決でアカウントをロックするAmazonに少し恐怖を覚えました」と述べています。


ソーシャルニュースサイトのHacker Newsには「Amazonが誰かのアカウントを好きなように停止できることを良いことだとは思いません。しかし、アカウント停止はAmazonが持つ権利の一つです。一番の問題はオンライン小売業のシェアをAmazonが独占していることです。独占状態にない場合、アカウントが停止されても別の競合他社のサービスに乗り換えることが可能です」という意見が投稿されていました。

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