「Android」ユーザーは、良くも悪くも最先端のモバイル技術を享受できることが多い。改善された充電機能であれ新しいカメラ技術であれ、あるいは複数のBluetooth対応ヘッドフォンによる音声の共有であれ、新しい機能はAndroidで初めて目にするのが普通だ。現時点でその最たる例は折りたたみ式ディスプレイだろう。Googleは、魅力的な新しい選択肢に思える「Pixel Fold」について、通常よりもはるかに高い下取り価格を用意することで、好奇心旺盛な「iPhone」所有者を取り込みたいと考えている。
提供:James Martin/CNET
概して、Appleの製品は、同時期に発売された他社製品と比べて価値が下がりにくい傾向がある。それも当然で、iPhoneや「iPad」は、大半の製品よりも長期にわたってアップデートが受けられ、古臭くなりにくい。そのため、Appleのハードウェアの価格が、製品のライフサイクル中に大幅に下がることはめったにない。
ストレージ容量が最小の「iPhone 13 Pro」に対してGoogleが850ドル(約11万4000円)を提示しているのを見ると、驚かずにはいられない(Googleの米国版ウェブサイトではiPhone 13 Proの128GBモデルを下取りに出すと、この価格が表示される)。ちなみに、スマホ再販サイトのSwappaでは、大半のユーザーが同機種に対して700ドル(約9万4000円)前後しか提示していない。
ユーザーが「Pixel 7 Pro」を購入しようとしている場合、GoogleがiPhone 13 Proの下取りに300ドル(約4万円)しか提示していない点は、指摘しておくべきだろう。また、「Pixel 7 Pro」を下取りに出してPixel Foldを購入しようとしても、提示価格は380ドル(約5万1000円)だ。Googleは、20カ月前に発売されたiPhoneに対して、わずか7カ月前に発売されたPixelと比べて2倍を超える金額を提示しているわけだ。その理由を推測するのは難しくない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。