DIGIDAY+リサーチ:今年の オンライン広告費 は大幅な増加を予想される一方、オフラインは抑えめ

DIGIDAY

広告代理店は今年のオンライン広告費の大幅な増加を予想している。一方で、オフライン広告費はそうではない。これはDIGIDAY+リサーチが79人のエージェンシー勤務のプロフェッショナルを対象に行った調査が明らかにしたことだ。正確にはエージェンシー勤務の回答者の3分の2近く(64%)が、増加見通しだという。

エージェンシーは今年のオンライン広告費の大幅な増加を予想しているが、オフライン広告費はそうではない。

これはDIGIDAY+リサーチが79人のエージェンシー勤務のプロフェッショナルを対象に行った調査が明らかにしたことだ。正確には、エージェンシー勤務の回答者の3分の2近く(64%)が、2023年にオンライン広告費が増加するという見通しに同意するとDIGIDAYに述べた。

一方で、オフライン広告への支出見通しは全く対照的となっている。今年のオフライン広告への支出が増加すると考えている回答者は、4分の1を少し超える程度(27%)であり、2023年のオフライン広告費が増加するという見通しに「同意しない」という回答が、半数近く(49%)だった。また、今年のオンライン広告費の増加見通しに「同意しない」と答えた回答者はわずか20%だった。

しかし、データを分析すると、オンライン広告費増加に対するエージェンシーの見通しは、それほど強固なものではないことがわかる。

具体的には、今年のオンライン広告費が増加する見通しに「強く同意」している割合は、昨年と比べて大きく減少した。2022年には、回答者の3分の1以上(38%)が「強く同意」していると述べており、この割合は今年17%に低下した。

また、オンライン広告費が増加することに「やや同意しない」と答えた回答者の割合は、昨年の2%から今年は17%へと大幅に増加している。

今年のエージェンシーのオフライン広告費への予測をさらに詳しく見ると、昨年からの最大の変化は「やや(同意する/しない)」のカテゴリーで起きている。どちらかといえば賛成、どちらかといえば反対の範囲にとどまっている。昨年のDIGIDAYの調査では、回答者の3分の1以上(36%)が、オフライン広告費が増加するだろうと「やや同意」している。今年は、その割合は4分の1以下(22%)に減少した。

一方、「やや同意しない」と回答した人々のあいだでも同様の変化が起きたが、「やや同意」のカテゴリーとは逆であった。昨年の調査では、回答者の4分の1強(27%)が2022年にオフライン広告費が増加するという見通しに「やや同意しない」だったが、今年になって、その割合は3分の1以上(39%)に跳ね上がった。

また、調査に参加したエージェンシー勤務のプロフェッショナルのうち、翌年のオフライン広告費が増加するという見通しに全く同意しないと答えたのはわずか2%だった。この割合は、今年の調査では10%にまで伸びている。

[原文:Digiday+ Research: Agencies see different paths for online, offline ad spend this year

Julia Tabisz(翻訳:塚本 紺、編集:島田涼平)


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