「 アクティブウェア はもはや禁句になってしまった」:テレズ創業者ザラ・テレズ・ティッシュ氏:

DIGIDAY

ザラ・テレズ・ティッシュ氏が、2008年の不況の直前に自分の名を冠したブランド、テレズ(Terez)を立ち上げたとき、主な目標は苦境の中で一縷の希望を見出すことだった。ニューヨーク市拠点のテレズは当初革製ハンドバッグを販売していたが、実家の地下室での営業から卸売業者を通じての販売へと急速に成長を遂げた。

ザラ・テレズ・ティッシュ氏が、2008年の不況の直前に自分の名を冠したブランド、テレズ(Terez)を立ち上げたとき、主な目標は苦境の中で一縷の希望を見出すことだった。ニューヨーク市拠点のテレズは当初革製ハンドバッグを販売していたが、実家の地下室での営業から卸売業者を通じての販売へと急速に成長を遂げた。

テレズは2012年、アパレルに事業を拡大し、衣服を通じて幸福と前向きな姿勢を広めることを中心にしたミッションへと変更した。キッズラインが新規のアパレルカテゴリーへの移行を示した一方、主力製品に対する圧倒的な需要によりテレズはカラフルな女性用レギンスをローンチした。テレズ・ティッシュ氏によるとレギンズは現在同社の最大の人気を誇るカテゴリーということだが、競争は存在する。

「私は童心を失っていないし、子どもは当ブランドのDNAの大きな部分を占めている」と テレズ・ティッシュ氏は Glossyポッドキャストの最新エピソードで語っている。「昨秋に最初の店舗をオープンして以来、キッズ事業はまた伸びている」。

2022年9月にニューヨークシティのアッパーイーストサイドにオープンした旗艦店は、その明るいインテリアと暖かいエネルギーをはじめテレズの最高の部分を表現したものだとテレズ氏は述べている。

以下に、読みやすさのために若干編集してポッドキャストからの追加のハイライトを紹介する。

Subscribe: Apple PodcastsStitcherGoogle PlaySpotify

アクティブウェアの進化

「卸売の観点から考えると、パンデミックはアクティブウェア業界の軌道を完全に変えた。アクティブウェアに関与したいという気持ちがあったからテレズを立ち上げたり、レギンスやブラを製造したのではない。たまたま適切なタイミングで適切な場所にいただけで、我々は幸せになれるものを身に着けていただけ。(当社の製品は)汗を発散させて、快適で、涼しかったし、(市場に出回っている)ほかの製品とは違っていた。2021年、デパートのバイヤーは2020年にオンラインで販売されていたものに基づいて注文を開始したが、これは最善の方法ではなかった。2020年はアクティブウェアとアスレジャーにとって異常な年だった。そのために、アクティブウェアにトリクルダウン効果が生じ、いまやデパートはアクティブウェア部門を閉鎖したり購入を減らしたりして、元々(アクティブウェアを)作った人々を本当に傷つけている。アクティブウェアという言葉は、ほぼ禁句になってしまった。というのは、バイヤーはアクティブウェアを必要としていないからだ。誰もがすでにアクティブウェアを購入している。バイヤーは「うちはもうアクティブウェアを扱わない」と言うが、私が10年前にプレタポルテを始めたときには逆の問題があった。(店舗は)アクティブウェアをどこに置くべきかわからなかったのだ。だが、その後ブルーミングデールズ(Bloomingdale’s)から電話があり、「一緒にアクティブウェア部門を立ち上げよう」と言われた。そして、サックス(Saks)とニーマン・マーカス(Neiman Marcus)(からも連絡を受けた)。私はいま、(アクティブウェアの販売に対して)同じ課題を経験しているが、状況は異なっている」。

店舗ロケーションの選択について

「当社のキッズコレクションのパワーをいつも確信していた。市場に出回っているものとは違っていた。なので、店をオープンするときにはアッパーイーストサイドを狙っていた。私はアッパーイーストサイドではなくダウンタウンに住んでいる。だが、裕福な家族や母親や子どもたちにに販売できる地区に進出したいと思っていた。マディソンアベニューではなく意図的にレキシントンアベニューを選んだ。レキシントンの店々は私が育ったロングアイランドとウェストチェスターのストリップモールを思い起こさせる。店はコミュニティの柱であり、そこに行ったことは一生忘れないものだ。(レキシントン)地区に進出して店舗を構え、コミュニティと一丸となってコミュニティを支えることができれば、成功を収められると思った」。

[原文:Terez founder Zara Terez Tisch: ‘Activewear has become a dirty word’

TATIANA PILE(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)


Source

タイトルとURLをコピーしました