日本の業界関係者たちは、2022年にどんな課題を感じ、2023年にどんな可能性を見出しているのか? この年末年始企画「IN/OUT 2023」では、 DIGIDAY[日本版]とゆかりの深いブランド・パブリッシャーのエグゼクティブ、次世代リーダーたちに伺った。
明るい未来、という表現はやや陳腐だが、2022年はコロナ禍を踏まえて次のフェーズに進む「新たな1年」になると、誰もが考えていたのではないだろうか。
しかし、ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、世界的な景気低迷とそれに伴う広告・メディア支出の混乱など、波乱に満ちた1年となった。DIGIDAY[日本版]恒例の年末年始企画「IN/OUT 2023」では、 DIGIDAY[日本版]とゆかりの深いブランド・パブリッシャーのエグゼクティブや次世代リーダーに、2022年をどのように受け止め、2023年にどのような可能性を見出し、新たな一年を切り開いていこうとしているのか伺った。
株式会社チュチュアンナにて、デジタルマーケティング部・マネジャーを務める西岡和也氏の回答は以下のとおりだ。
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――2022年を象徴するトピック、キーワードを教えてください。
「ファンベース」です。ファンベースの考え方を社内に根付かせ、中長期的な視点で売上のベースを作ることに取り組んでいます。その取り組みのなかで、先行企業、D2Cの事例や成功モデルを参考に、学び続けることを意識してきました。環境変化が激しく先の読めない時代だからこそ、本当の意味でのファンを作ることが重要であると考えています。
――2022年にもっとも大きなハードルとなった事象は何でしたか?
歴史的な円安です。10月には、1990年以来32年ぶりに1米ドル=150円まで円安が進み、当社にも大きな影響を与えています。原料コスト、物流コストが高騰するなか、企業価値や商品価値を高め、その価値をいかにお客様に伝えていくことができるのか、が問われています。歴史的なこの事象を良い機会に捉え、お客様とのコミュニケーションを再設計していきたいと考えています。
――2023年に必ず取り組むべきだと考えていることは何ですか?
well-beingを高める取り組みです。不確実性が高く、困難な時代だからこそ、多様な人材が集まり意見を出し合い、未来を創っていける組織作りが必要だと考えています。幸福度の高い人材はそうでない人材に比べ、創造性、生産性が高いという研究報告もあり、この分野の学びを深めてチーム作りに活用していきたいと考えています。
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