ルイ・ヴィトンとティファニー、 Netflix の広告付き新プランを受け入れる

DIGIDAY

加入者数の伸び悩みが数四半期続いたNetflixは、11月3日に広告つき低価格のメンバーシッププランをローンチするという計画をようやく実現した。6.99ドルのメンバーシッププランは11月3日に米国と他の8カ国で開始され、何百ものブランドが参加している。

加入者数の伸び悩みが数四半期続いたNetflixは、11月3日に広告つき低価格のメンバーシッププランをローンチするという計画をようやく実現した。6.99ドル(約1016円、日本のNetflixでは月額790円)のメンバーシッププランは11月3日に米国と他の8カ国で開始され、何百ものブランドが参加している。

初日にNetflixに広告を掲載しているブランドには、意外なことにラグジュアリーブランドが多数含まれている。Glossyでは、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)、ティファニー(Tiffany & Co.)、ブルガリ(Bulgari)などのLVMHブランドを初日のNetflixで確認している。これらのブランドは『ギルモア・ガールズ(Gilmore Girls)』などの番組で短い広告を流した。新しい広告の長さは1分程度で、1時間のエピソードにつき平均3本の広告が掲載される。

ビジネス・オブ・ファッション(Business of Fashion)が行った広告つきプラン展開前の分析では、ファッションブランドの大半はおそらくNetflixでの広告には興味を示さないだろうと示唆されていた。Netflixは2億人の視聴者を抱えているが、Huluのような他のストリーミングプラットフォームよりも平均して高い広告費(1000インプレッションあたり約65ドル(約9455円))を請求している。ビジネス・オブ・ファッションは、D2Cスニーカーレーベルのコイオ(Koio)といったブランドのエグゼクティブがNetflixでの広告にほとんど興味がないと述べたことを引用している。

だが、ラグジュアリーはまったく別だ。LVMHは数十億ドルを広告費に費やす巨大企業であり、高い広告費を容易に支払うことができる。

Netflixにおけるラグジュアリーブランドにとっての真の疑問は、このプラットフォームの限られたターゲティングオプションが特定の消費者に対応するのに十分かどうかという点だ。Netflixでは、広告主は地域と番組のジャンルに基づいたターゲティングを行うことしかできない。広告主は収入や年齢などのユーザーデータに基づいたターゲティングはできないが、そのどちらもラグジュアリーブランドにしてみれば重要だ。また、広告を表示するプランを実際に利用するのは誰か、という問題もある。Netflixは、来年末までに4000万人の広告付つき視聴者を獲得したいとしている。しかし、LVMHの潜在的顧客となりうる富裕層で、低価格のオプションにダウングレードする必要性を感じる人がどれだけ存在するだろう?

[原文:Louis Vuitton and Tiffany & Co. are embracing Netflix’s new ad-supported tier]

DANNY PARISI(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)


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