陰核の神経の数、思ってたよりもずっと多かった!

GIZMODO

陰核。英語のクリトリスはギリシア語におけるクレイトリスに由来し、鍵またはネジのような封じるものを意味するクレイスを語源とする(Wikipediaより)。

クリトリスの語源がわかったところで、もっとすごい陰核トリビアを。最近の研究で、ヒトの陰核には1万を超える神経終末があることがわかりました。陰核の研究を行なったのはオレゴン健康科学大学。協力してくれたのは、陰茎形成手術を受ける7人のトランジェンダー患者。手術では、患者自身の陰核や腕、太ももなどの組織を使い陰茎を形成しますが、この時、陰核組織の一部を提供してもらいました。

約1万の背神経がある

今回チームが注力したのは、陰核の背神経。これは皮膚の真下を膣の横にそって走り、陰核先端部である陰核亀頭まで続いています。チームは背神経変数を顕微鏡で1,000倍に拡大し、ソフトウェアを使って神経の数を数えました。その結果、平均的な陰核背神経の数は5,140個。人の体は左右対称部分が多いので、これを2倍した1万280個が平均的な陰核背神経の数ということに。陰核には、背神経以外の神経もあることから、実際の神経終末の数はもっと多いだろうとのこと。

あくまでも一部のサンプルによる小規模な研究であり、この数値=陰核の神経の数と言い切れるものではありません。ただ、陰核の神経数に関する研究は、チームが調べた限りこれが初で、一般的に言われている陰核神経8,000個よりもずっと多いだろうということです。

オレゴン健康科学大学は、研究内容を性医学系の学会で発表していますが、これをまとめた最終的な論文発表はまだこれから。

陰核の歴史は間違った情報ばかり

論文の主たる執筆者である外科医のBlair Peters氏は、米Gizmodoのメール取材にこうコメントしています。

世界中の半分の人には陰核があるにもかかわらず、医学やメディアで陰核が脚光を浴びることは最近までありませんでした。陰核の歴史は間違った情報ばかりです。何年も言われてきた神経数8,000個というのも、1970年代の本をもとにした情報なんです。

Peters氏は、研究によって新しく正しい情報を得ることで、とくに陰茎形成手術をうけるトランスマスキュリン(出生児の性別は女性だが、自己を男性と認識し、男性性をより強くもつ人々)の人々の力になれると語っています。Peters氏の研究チームは、陰核だけでなく、今後は陰核亀頭や陰茎亀頭についても研究を深めていきたいと考えています。

タイトルとURLをコピーしました