今年もまた、代理店やクライアントが各マーケティングチャネルの成果の評価と、来年のチャネル毎の支出計画を決め始めなければならない時期がやってきた。DIGIDAYリサーチは今回、広告代理店のプロフェッショナルを対象に、これらのチャネルの効果について調査を行った。
今年もまた、エージェンシーやクライアントが各マーケティングチャネルの成果の評価と、来年のチャネル毎の支出計画を決め始めなければならない時期がやってきた。
DIGIDAYリサーチがエージェンシーのプロフェッショナルを対象に、これらのチャネルの効果について、どれほどの自信を持てるかを尋ねたところ、年初と比べて多くのケースで自信が高まっていることがわかった。しかし例外も存在している。
2022年第3四半期、エージェンシーのプロフェッショナルたちが、クライアントのマーケティングを成功に導くと確信しているチャネルとしてトップに立ったはGoogleだった。米DIGIDAYの調査によると回答者の3/4近くがGoogleを信頼すると答え、Googleは大差でトップに立った。
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2位はメタ(Meta)所有のFacebookで、半分以上の回答者がこの同プラットフォームがクライアントのマーケティングを成功させると確信していると答えた。YouTubeはちょうど50%でFacebookに続き、オンラインディスプレイ広告とFacebookの姉妹サイトのインスタグラムがそれぞれ43%と42%でトップ5に入った。
第3四半期のトップ2は第1四半期の調査結果と変わらなかった。しかし、YouTube、インスタグラム、オンラインディスプレイ広告は同じくトップ5に入ったものの、順位に関しては第1四半期から変わっている。YouTubeは第1四半期の調査では、38%の回答者が「クライアントのマーケティングを成功させる力があると確信している」と回答していた。それに比べると今回、第3四半期に3位になったのは改善だ。オンラインディスプレイ広告も、第1四半期から第3四半期にかけて改善が見られた。第1四半期には、広告代理店のプロフェッショナルの37%が同チャネルに自信があると述べ、第5位となっていた。一方、インスタグラムは第1四半期の3位から第3四半期には5位に転落した。第1四半期では回答者の49%が同チャネルに自信があると答えていた。
また、エージェンシーのプロフェッショナルたちがこれらの上位チャネルに対して持つ信頼度が、第1四半期から第3四半期にかけて大きく上昇したことも注目に値する。6カ月前、上位5チャネルの割合は37%から67%の範囲だった。今年の夏までには、これらの割合は42%から72%と、全体が上方に移動したことになる。
全体として、DIGIDAYが代理店のプロフェッショナルを対象に調査した11のチャンネルのうち、回答者の信頼は第1四半期から第3四半期にかけて、大部分で高まっている。
しかし、非常に興味深い例外がふたつあった。それがFacebookとインスタグラムだ。過去6カ月で信頼度が低下したのは、メタが所有するこのふたつのプラットフォームだけだった。Facebookがクライアントのマーケティングを成功に導くと確信している広告代理店プロフェッショナルの割合は、第1四半期の55%から51%に低下し、インスタグラムは49%から42%に低下した。
Googleも含めて、それ以外のチャネルはすべて、過去6カ月間で信頼度が上昇している。Googleに信頼を寄せる回答者の割合は、第1四半期の67%から、第3四半期は72%に上昇している。
[原文:Digiday+ Research: Agencies’ confidence in marketing channels isn’t shaking out well for Meta]
Julia Tabisz(翻訳:塚本 紺、編集:黒田千聖)
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