U字工事の漫才でセキュリティ啓発、警視庁が公開した動画をチェックしてみよう【動画で学ぼう!】

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 警視庁は漫才コンビU字工事の福田薫さんと益子卓郎さんをサイバーセキュリティ大使に任命し、サイバーセキュリティの啓発漫才を公開しました。

U字工事がサイバーセキュリティ大使に任命されました

 益子さんが被害者役となり、各種ネット詐欺の事例を分かりやすく紹介しています。ネット詐欺による被害を回避するためのデジタルリテラシーが身に付いていない人の考え方や行動をオーバー気味に表現しているのですが、見ているだけで楽しくネット詐欺の手口を学ぶことができます。

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U字工事によるサイバーセキュリティ啓発漫才

 上記の動画は3分程度ですが、次に紹介する動画は個別の手口を取り上げていて、1本30秒ほどで字幕も付いているので、電車の中などでも音を出さずに視聴できます。気軽に見られるので、自分で視聴した後はリンクをご両親などデジタルリテラシーを高めてほしい方に送ってあげてください。

フィッシングの報告数は激増

 サポート詐欺やショッピング詐欺、偽アプリ詐欺など、定番の手口を紹介しています。また、例えばフィッシング詐欺の対策に関して警視庁は「メールやSMSに記載されたURLにはアクセスしない」と説明しています。

 フィッシング対策協議会のレポート「2022年度版フィッシング報告状況と対策」によると、2021年からフィッシングの報告数は激増し、2022年は、9月末の時点で、2019年の1年間の報告数の約13.5倍になっています。あるブランドについては、1カ月間に数億通ものなりすましのフィシングメールが配信されていることが確認されています。

 「ネット詐欺師は自分なんかを狙うわけがない」と笑い飛ばす人もいますが、スマホやPCを持っている全ての人がターゲットになっているので、注意が必要です。

 URLのパターンも増え、ウェブブラウザーのフィルタリング機能だけでは検出されにくくなっています。日本以外からはアクセスできないようにしたり、同じIPアドレスからは1度しか表示されないようにして、詐欺サイトがつぶされにくくする工夫もされています。

 フィッシング詐欺の対策は重要な課題です。対策としては、メールやSMSのURLをクリックしないことが効果的です。

 また、同レポートの中でも、「受信者に、それはなりすましメールです! 弊社は送っておりません! と言っているだけでは被害は減らず、何の効果もない。なりすましメール対策を行い、正規メールを証明する手段を提供することが、サービス提供者としての最低限の義務と考える」と記載されているように、企業側の対応も求められています。

フィッシング詐欺対策には企業側の対策も求められます

 少々面倒ですが、私たちもあらゆるサービスで二段階認証を有効にし、SMSや認証コードでの本人確認を行うようにするなど、さらなる対策の強化を行った方がよいでしょう。

あなたの両親も“ネット詐欺”の餌食になっているかもしれません――その最新の手口を広く知ってもらうことで高齢者のデジタルリテラシー向上を図り、ネット詐欺被害の撲滅を目指しましょう。この連載では、「DLIS(デジタルリテラシー向上機構)」に寄せられた情報をもとに、ネット詐欺の被害事例を紹介。対処方法なども解説していきます。

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高齢者のデジタルリテラシー向上を支援するNPO法人です。媒体への寄稿をはじめ高齢者向けの施設や団体への情報提供、講演などを行っています。もし活動に興味を持っていただけたり、協力していただけそうな方は、「dlisjapan@gmail.com」までご連絡いただければ、最新情報をお送りするようにします。

※ネット詐欺に関する問い合わせが増えています。万が一ネット詐欺に遭ってしまった場合、まずは以下の記事を参考に対処してください
参考:ネット詐欺の被害に遭ってしまったときにやること、やってはいけないこと

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