「いま メイクアップ と自己表現のルネサンスを迎えている」:『ユーフォリア』メイクアップアーティスト、ドニー・デイヴィ氏

DIGIDAY

「私たちはいま、メイクアップと自己表現のルネサンスを迎えている」と、Glossyビューティポッドキャストの最新エピソードで語ったのは、ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA(原題:Euphoria)』のメイクアップアーティストであるドニー・デイヴィ氏だ。

「私たちはいま、メイクアップと自己表現のルネサンスを迎えている」と、Glossyビューティポッドキャストの最新エピソードで語ったのは、ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA(原題:Euphoria)』のメイクアップアーティストであるドニー・デイヴィ氏だ。

デイヴィ氏と番組の制作会社A24が手がけたビューティブランド、ハーフマジック(Half Magic)は、3年の開発期間を経て、5月中旬に華々しくデビューを果たした。デイヴィ氏はこのブランドをひとつの「ドーパミンメイク」の表現と考えており、ユーザーにメイクアップを通じて自己表現とアイデンティティの実験をしてみようと促している。

ハーフマジックは消費者向けにD2Cで販売するが、デイヴィ氏が顧客と直接、密接な関係を保つために、今後もその方針を維持する予定だ。『ユーフォリア』では大胆な色使いとキラキラしたラインストーンのマスターピースともいえるメイクを手がけるデイヴィ氏だが、ハーフマジックではあらゆるタイプのルックを紹介したいと考えている。初心者にも使いやすいリップキット、ラインストーンのセット、アイペイント、アプリケーターツールといった幅広いラインアップで、ハーフマジックは、メイクアップのルックの「魔法」は自分自身の中にあると顧客に自信を持たせてくれる。

以下、ポッドキャストから対話のハイライトを、読みやすさのために若干編集して紹介する。

製品以上のもの

「私たちはいま、メイクアップと自己表現のルネサンスを迎えている。現在、もっともモダンなメイクアップのやり方、そしてわくわくしながらメイクをする方法とは、ミニマルでノーメイク風のルックに、アイブロウの下へ明るいグリーンのウィングや赤いグラフィック(のライン)、あるいは小さなジェム(宝石)をプラスすること。このふたつ(のメイクアップのスタイル)をミックスして、大胆なメイクとは必ずしも部屋の向こうから超カラフルでキラキラ派手に目立つようなものでなくてもいいんだ、という事実を受け入れること——私が大好きなのは真にミニマルでクールなメイクの方法があるということ」。

ストーリーテリングの手段としてのメイクアップ

「(テレビのメイクアップは)かなり共同的な行為であり、またすべてのルックはキャラクター自身について、そしてそのキャラクターがどのような(特定の)瞬間を体験するのかについてを中心に考えられている。(そのメイクアップ自体が)まさしくキャラクターの気持ちを反映する。(私がキャラクターを理解する方法としては)脚本を読むだけでなく、その行間も読んで想像力を働かせる。(あるシーンに)入ったとき、『OK、ではそこで登場人物たちは何をしていたのか』『最後にその人たちを見たのはいつだった?』『どんな雰囲気だった?』と想像してみるのが好き。一般的な雰囲気だけでなく、ニュアンスも見つけたい」。

オーセンティックなコラボレーション

「ヴェロニカ・テイラー氏は『ユーフォリア』の劇中でレクシーと親しいという設定のキャラクター、ボビーを演じていて、私たちのキャンペーンビデオに起用した。テイラー氏も顔を出しているし、すばらしい韓国系ミュージシャンのササミ氏もそう。私たちはもちろんインフルエンサーと一緒に仕事をしていて、しばらしくうまくいっている。この3年間、インスタグラムでさまざまな人々とつながり、アーティスト同士として互いの作品を楽しんできた。私たちが築いてきたこのインフルエンサーの関係性は、本当にオーセンティックでオーガニックなものだ」。

[原文:‘Euphoria’ makeup artist Donni Davy: ‘Makeup is so fun for trying on different versions of yourself’]

GABRIELA GARCÍA-ASTOLFI(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)


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