MediaTekは5月23日、同社によると世界初のWi-Fi 7プラットフォームとなるアクセスポイント向けの「Filogic 880」と、クライアント向けの「Filogic 380」を発表した。
両製品とも、Wi-Fi 7こと「IEEE 802.11be」に対応。4096QAM、320MHz幅チャネルのほか、帯域上に干渉や輻輳があってもシームレスな通信を実現するマルチリンクオペレーション（MLO）、干渉の回避／緩和を強化するマルチユーザーリソースユニット（MRU）などの主要なWi-Fi 7技術に対応する。
アクセスポイント向けのFilogic 880は、ARM Cortex-A73（クアッドコア）のほか、先進のネットワーク処理ユニット（NPU）を搭載。1チャネルで最大10Gbps、ペンタバンド4×4で最大36Gbpsの通信速度を実現。
IPSec、SSL/TLSなどの暗号化を高速化する組み込みネットワーク暗号エンジンを搭載。5GbpsのUSB、10GbpsのPCI Expressといった高速インターフェースなどにも対応でき、さまざまな製品やアプリケーションのためのカスタマイズが可能であるとしている。
クライアント向けのFlogic 380は、PCやスマートフォン、テレビなど、同社製のSoCを搭載したデバイス向けに最適化されているという。
6/5/2.4GHz帯に対応し、1チャンネルで最大5Gbps、MLOにより最大6.5Gbpsの通信速度を実現している。Wi-Fi 7のほか、高音質かつ低遅延なLE Audioが利用可能なBluetooth 5.3にも対応する。
