労働者諸君! 今日も1日ご苦労さん!! みんなは「男はつらいよ」が好きかな? 私、P.K.サンジュンは「男はつらいよ」が大好き! 率直に主人公の「車 寅次郎(くるま とらじろう)」のことを尊敬しまくっている。あんなにチャーミングな人っていないよね!
それはさておき、ここ数年なぜか「男はつらいよ」をゴリ押しているBEAMSから『男はつらいよアイス 恋の味(330円)』が発売開始となった。“恋の味” とかBEAMSわかってんなー! これは絶対に食べるしかないヤツや!!
・謎のゴリ押し
大人気ファッションブランド「BEAMS」がなぜか「男はつらいよ」とコラボし始めたのは、少なくとも2019年にさかのぼる。特に男らしさしかない「男キャップ」には、一部の寅さんファンが狂喜乱舞したとかしないとか。
一方で、男はつらいよをほんのりとしか知らない人たちに「男はつらいよ × BEAMS」のコラボが刺さったのかは定かではない。だがしかし、そんなことを気にする素振りも見せず、2022年4月27日からBEAMSでは「男はつらいよ新コラボ商品」が展開中だ。
・新商品の発売開始
Tシャツや湯呑み、ビーチサンダルなどなど複数の新商品がラインナップされる中、ひと際異色の存在感を放つのが今回ご紹介する『男はつらいよアイス 恋の味』である。というか “恋の味” なんて最高ではないか。
なにせ寅さんといえば恋。恋といえば寅さん。『男はつらいよアイス』以上に “恋の味” の名が似合うアイスはこの世に存在しないハズ。ハーゲンダッツやサーティワン以上に “恋の味” が似合うのは『男はつらいよアイス』以外に考えられない。
ちなみにこのアイスは奄美大島にある「castano(カスターノ)」で製造されており、純粋な味としては塩味のアイス。奄美大島が舞台となった「第48作 寅次郎紅の花」での寅さんのちょっぴりしょっぱい恋を連想させる “塩味のジェラート” なのだ。
・何味かわかるのか?
なんて洒落たアイスなのだろうか? このアイスならば我々ロケットニュース24編集部のメンバーでも「恋の味!」とズバリ言い当てられるに違いない。まずはヒントを与えず、4人のメンバーに食べてもらったところ……
「塩味」
「塩味」
「塩バニラ味」
「ミルク味」
それを言っちゃおしまいよ!
なんというわからず屋たちであろう? この粋なアイスの味がわからないとは。そこで再び「男はつらいよ」「奄美大島」「寅さん」とヒントを出し、アイスの味を当ててもらうことにした。流石に1人くらいわかるやろ!
「涙の味」
「汗の味」
「下町の味」
「労働者諸君の味」
かー、これだから学の無い人間はイヤだねぇ。
流石に「男はつらいよ」が好きなYoshioだけは「労働者諸君の味」と寅さんワードを織り込んできたが、誰1人として「恋の味」と正解は出なかった。見上げたもんだよ屋根屋のふんどし、田へしたもんだよカエルのしょんべんってな!
……と、読者の方を置き去りにしたことはお詫びするとして『男はつらいよアイス 恋の味』は、非常に上品な塩バニラ味のジェラートである。これは恋の味というよりは失恋の味──。そういう意味ではあひるねこの「涙の味」は正解なのかもしれない。
というわけで、BEAMSゴリ押しの「男はつらいよコラボ」は絶賛発売中だ。「男はつらいよグッズはちょっと……」という方も、BEAMSにお立ち寄りの際はぜひ『男はつらいよアイス 恋の味』だけでもご賞味いただきたい。恋ってのはな、そんな生易しいもんじゃないんだよ。
参考リンク:BEAMS公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.