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NYの化粧品ブランド「ミルクメイクアップ」は、2021年11月に特別買収目的会社(SPAC)のウォルデンキャストに買収された。チームは買収後のビジネスの将来を見据えて、マーチャンダイズや製品コラボレーション、海外展開、「クール」なブランドの意味に向けた企業努力に注力している。
2016年2月にローンチしたミルクメイクアップ(Milk Makeup)は、美容界に元気で斬新で不遜な解釈をもたらし、大胆で変わっていることを称賛されるべきだと宣伝した。
ニューヨークのミルクスタジオ(Milk Studios)から生まれたミルクメイクアップは、クッシュマスカラ(Kush Mascara)やマリファナのジョイントの巻紙にもなるあぶらとり紙など、大胆不敵な遊び心のある製品で有名になった。現在、ミルクメイクアップは20カ国で販売されており、米国ではセフォラ(Sephora)の独占ブランドとなっている。ミルクスタジオはオバジ(Obagi)のスキンケアとともに、2021年11月に特別買収目的会社(SPAC)のウォルデンキャスト(Waldencast)に買収された。この三者間取引は12億ドル(約1427億円)だった。
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「ミルクメイクアップは、美の定義を広げ、挑戦することを目的にスタートした。創業者たちは、それについてはビジネスとしてではなく、インクルージョン、多様性、創造性、自己表現のコアバリューに根ざしたムーブメントとして話し合っている」と、ミルクメイクアップのCEOティム・クーリカン氏は米Glossyビューティポッドキャストで語っている。
ミルクメイクアップは、ミルクスタジオの共同設立者であるマズダック・ラッシー氏、ファッションエディターでエンターテインメントレポーターのザンナ・ロバーツ・ラッシー氏、クリエイティブディレクターのジョージー・グレヴィル氏、製品開発者のダイアナ・ルース氏によって創業された。ミルクメイクアップのチームは買収後のビジネスの将来を見据えて、マーチャンダイズや製品コラボレーション、海外への展開、そして「クール」なブランドの意味に向けた企業努力に注力している。
以下、対談のハイライトを紹介する。なお、わかりやすさのため若干の編集を加えている。
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ウォルデンキャスト特別買収目的会社による買収について
「一歩引いて考えてみると、ミルクメイクアップのビジョンは常に次世代の美のアイデアを軸としたグローバルなムーブメントを作り出すことであり、それは我々のコアバリューであるインクルージョン、多様性、自己表現、創造性に根差している。そしてそれは、コンシャスで目的志向のブランドのためのプラットフォームとして機能する次世代のビューティカンパニーを作るという、ウォルデンキャストのビジョンと非常に合致している。ウォルデンキャストに期待できることは、(特別買収目的会社が)独立系ブランドに異なるイグジットの機会を生むことだ。多くの場合、独立系ブランドにとって、グローバルに規模を拡大するためのリソースや専門知識をどのように入手するかが課題となっている。そしてウォルデンキャストの目的は、独立系ブランドがみずからに完全に忠実でありながら、規模を拡大する機会を作り出すことだ。これはまさしく業界を大きく変える可能性を秘めたアプローチだと思う」。
すべての人のことを考えた製品を開発すること
「私がノーススターメトリックとして見ているブランドは、あまり独創的な発言とはいえないが、ナイキ(Nike)やAppleのようなブランドだ。ドロップやコラボレーションで行うという意味で、「美のエアジョーダン(Air Jordan)」を目指してみようじゃないかと社内ではよく話している。スニーカーマニアは長い行列に並んででもエアジョーダンを手に入れたいと思う。また、多くのサッカーママやサッカーパパがエアジョーダンを履いている。ナイキはパフォーマンスについて語るが、それを民主化された文脈で語るという、ブランドとしては実にうまいやり方をしている。ナイキにはバスケットボール選手のレブロン・ジェームズ氏もいれば、アマチュアのアスリートもいる。ブランドの明確なミッションとビジョン、そして明確な自己意識があれば、それをさまざまなオーディエンスとつながる形で実現し、従来のデモグラフィックには基づかないファンを生み出すことができる。それは、より心理学的なものによって動かされたものだ」
新たなコラボレーション戦略のヒント
「クリエイティブなコラボレーションは、ミルクスタジオの基本であり、またメイクアップの基本でもある。しかし我々はコラボレーションする相手について慎重になっている。なぜなら、いつやるかということを確実にしたいからで、それは我々の価値観を本当に誠実に表明することだからだ。そして、その価値観を共有する人を増幅させるために、我々のプラットフォームを使いたい。2022年後半には、いくつかのエキサイティングなコラボレーションを予定している。これはブランドを活気づけて、我々の価値観を通じて志を同じくする個人やブランドとつながり、共にクリエイティブな表現を考え出すということだ。(インフルエンサーの)ジョー・ペレス氏とのマーチャンダイジングコラボをローンチする計画もあり、ほかにもファッションの分野やおそらくは美容の分野でのコラボレーションも行う予定でいる」。
EMMA SANDLER(翻訳:Maya Kishida 編集:猿渡さとみ)
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