お米どころ・新潟県。
県内のあらゆるところに田んぼが見られ、家族や親戚が米農家だという県民も多いのではないだろうか。そんな新潟県民なら、このバッグの原料が何かパッと答えられるだろう。
そう、何を隠そうこちらのバッグ、米袋をリサイクルして作られた米袋バッグである。
・めちゃめちゃ頑丈
こちらは、新潟県南魚沼市にあるNPO法人「m.u.k Lab 南魚沼米袋研究所」から発売されているバッグだ。
米袋から作られているだけあって、かなり大きい! 牛乳3本が余裕で入ってしまう。販売サイトによると、容量は驚異の約18Lなんだとか。
そこそこ大きくて持ち運ぶのは難しいニンテンドーSwitchの周辺機器、「リングコン」も……
すっぽり入る。
内側には布が縫い付けられており、しっかりとバッグとして機能してくれる。1つ1つが手作りなうえに30kgの米の重さに耐える米袋からできていることもあり、普段の買い物の重さくらいではびくともしなさそうだ。
なお、デザインはこれ以外にも様々なものがあるらしい。どんなデザインのものが届くのかくじ引きのように楽しめるぞ。
ちなみに筆者は生粋の新潟県民だけど、今までにこのデザインの米袋は目撃したことがない。地元に戻ったら捜索してみようと思う。
・ドッキリしてみた
──と、ここで筆者はあることを思いついた。
人は、往々にして見た目で物事を判断してしまうものである。米袋だって、何も言わずにぽんと置いてあれば当然そこには米が入っていると思ってしまうだろう。
だが……もしこのどう見ても米袋なバッグに米ではないものを入れてプレゼントした場合、人はどんなリアクションをするのだろう?
そんなわけで……
パンを大量に買ってきた。
今回のターゲットは、大学の友人。実はこの友人、あまりにも食べなさすぎて亜鉛不足による味覚障害を患った経歴を持つ。時はすでに令和時代だというのに、一体どうしたらそんなレベルで栄養失調になれるのか。
そんな友人にはいつまでも健康でいてほしいため、なんとなく炭水化物以外にも栄養が取れそうなサンドイッチや糖質がオフされたブランパンなども混ぜ込んでみた。仕込みは上々である。これを……
米袋バッグにイン。
スタンバイ。……うん、やっぱりどこからどう見ても米袋。
それではいよいよ決行だ! たまたま友人が自宅に来る用事があったので、家に招き入れて受け取ってもらうことにした。
実は4年間お世話になったし、プレゼントしたいものがあるんだけど……
友人(以下友)「えっ、何?」
こちらの米袋バッグです。
友「……え?」(米袋バッグオープン)
友「……」
友「いやパン!!!!!!!!」
・やっぱり米だと思ってた
人生の中で最も大きな声の「いやパン!!!!!!!!」というセリフを聞けた。
直後にネタバラシして感想を聞いてみたところ、やっぱり中身を米だと思っていたらしい。友人よ、世の中にはこんなひねくれたことを考える人間もいるんだぞ。騙されずに生きてくれ。
こちらの米袋バッグはm.u.k Lab 南魚沼米袋研究所の公式ページのほか、新潟県の逸品を数多く揃えるにいがた直送計画のサイトなどからも手に入れることができる。
今はまだ新型コロナウイルスの影響でなかなか厳しいけれど、落ち着いたら是非このバッグが生まれた南魚沼市に来てもらって実際に新潟のお米を味わってみてほしい。マジでおいしいから。
参考リンク:m.u.k Lab 南魚沼米袋研究所
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.