iPad用スタイラス・タッチペンおすすめ3選。機能と価格のバランスがいいアイテムを厳選

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1本はあった方が、良さそう。

iPadをノート代わりに使う時や、繊細なイラストを描きたい時などに役立つのが、スタイラスペンです。今は感度も精度も向上してスラスラ書けますし、マグネットでiPadに直接収納できたりして、とっても便利です。今回はWirecutter編集部が厳選した「iPadに最適なスタイラスペン」3選をたっぷりご紹介します!


あれば便利なiPad用スタイラスペン。Wirecutterでは主要なスタイラスペン各種をテストし、おすすめ品を厳選。その結果、タブレット体験を大幅にアップさせてくれる優秀スタイラスペンはZagg Pro Stylusに決定しました!精度や機能、価格のバランスがとれた最高の一品です。

お手頃価格で充実機能のコスパ最高スタイラスペン:Zagg Pro Stylus

Photo: Wirecutter

最高峰のiPad用スタイラスペン。Zagg Pro Stylusは応答性が高く、2017年以降にリリースされたiPad全般に対応。傾き感知やパームリジェクションなど機能も充実しています。USB-C経由で充電OK。

Apple純正ではありませんが、Zagg Pro StylusはApple Pencilに負けない機能を搭載。中でも正確性は抜群で、タイムラグも気になりません。パームリジェクション(小指などが画面に触れても反応しない)機能や傾き感知機能にも対応し、2017年以降のiPadならiPad OSはもちろん、あらゆるアプリでしっかり動作します。マグネット内蔵で、フラットエッジのiPad側面に取りつけられるのも便利。こっそり忍ばせたUSB-Cポートもこれまでにないクリーンな充電オプションで、使いやすいです。

ボディは軽くて快適。すっきりとしたシックな色味は相手を選ばず、「消しゴム」の先端にはラバー製のスタイラスチップがついているので、ナビゲーションやiPad以外のデバイスにも最適です。Apple Pencilよりも大幅にお手頃な価格で、充実機能を備えたおすすめ品です。

デジタルアーティストも満足の高機能スタイラスペン:Apple Pencil

Photo: Wirecutter

筆圧感知センサー付きのハイクラス。Apple Pencilは筆圧感知センサーを搭載。Lightningポートを備えたiPadを使用するアーティストに最適。

Photo: Wirecutter

ワイヤレスのペアリングに対応した第2世代。USB-C接続のiPad向け。筆圧感知や磁気充電、ダブルタップでのツール切り替えにも対応。

2015年以降に発売されたiPadをお持ちで、たくさんの文字や絵を書きたいという方、予算に余裕がある方なら、Apple Pencil(第1世代または第2世代)がおすすめ。いずれも主要な機能はZagg Pro Stylusと同等ですが、それに加えてデジタルアーティストには欠かせない「強く押すほど太い線を描く」筆圧感知機能を追加。第2世代モデルならiPadに装着するだけで自動ワイヤレス充電してくれます。ただし価格もさることながら、互換性の低さが玉にキズで、対応するiPadは限定的。タブレットをアップグレードすると買い替えが必要になるかも。

リーズナブルな優秀スタイラスペン:Adonit Mark

Photo: Wirecutter

価格抑えめで機能は十分なスタイラスペン 。使いやすくお値段お手頃。タブレット用スタイラスペンの中でもイチオシの性能とシンプルさを両立。

Adonit Markは、Zagg Pro StylusやApple Pencilほど高性能ではありませんが、簡単なメモやスケッチに最適かつリーズナブルなスタイラスペンとして専門家も注目する逸品です。三角形のアルマイト製ボディは手触りが良く、小学生が使う鉛筆のように手にぴったりフィット。iPadのスクリーン上でも抵抗なく滑らかに書くことができます。漫画家でデザイナーのリッチ・スティーブンス氏は「ピザ1枚分の値段で、これを使って絵を描けるなら大いに価値がある」と述べています。

スタイラスペンをおすすめしたい人

iPad用スタイラスペンを使えば描画やスケッチ、落書き、メモ書きなどがラクラク楽しめるように。もちろん、寒い時期でも手袋をしたまま使えます。

ただ、スタイラスペンは万人に必要なアイテムというわけではありません。iPadの主な用途がウェブ閲覧や動画視聴、ゲームという方には必要ないでしょう。

特にiPadOS 14では高度な手書き機能が導入されており、指よりもペンの方がスピーディかつ簡単に文字や絵を描くことができます(もちろん、BluetoothキーボードやiPadキーボードケースといった選択肢もOK)。紙に鉛筆で書く(あるいはキャンバスに絵を描く)のに近い体験を楽しむことができますので、デジタルアートに携わる方にもおすすめです。

Wirecutterでは、以下の基準でおすすめのスタイラスペンを厳選しました。

・精密さ

・高度な機能

・快適さ

・抵抗

・バランスと重量

お手頃価格で充実機能のコスパ最高スタイラスペン:Zagg Pro Stylus

Photo: Michael Hession

Zagg Pro Stylusは気軽にメモを取りたい方、カジュアルなiPadアーティスト、スタイラスペンでのタブレット操作が好きな方など、誰にでもおすすめできるデジタルペンです。Apple Pencilに負けない正確性と高レスポンスを備え、筆圧感知を除くほとんどの機能を搭載しています。

デザインは親しみやすく実用的で、幅広いiPadに対応します。手軽に充電できてバッテリーは丸一日もちます。アクティブでスマートなチップと汎用的なチップの両方を備えた、デュアルチップ式。安価とまではいえませんが、Apple Pencilよりはるかに安く、機能の割にリーズナブルな価格設定といえるでしょう。

どんなに優れたスタイラスペンでも紙に書いたペンの感触を完全に再現するのは至難の業。ですが、ZaggのPro Stylusはそれに限りなく近い、繊細で正確な線を極力少ないラグで表現してくれます。iPad画面上に高速でペン先を走らせても、デジタルインクがペンの先端から直接流れるように思い通りの線を引くことができました。10ポイントから12ポイントのフォントサイズでも、細部が欠けることはありませんでした。紙独特の抵抗感はありませんが、精度やレスポンス、スクリーン上での物理的な感触などの面で、Pro Stylusは第2世代のApple Pencilと同等の性能を発揮しました。

Pro Stylusいちおしの機能は、パームリジェクションと傾き認識。いずれもプレミアムなスタイラスペンに欠かせない機能です。前者は「ペンを使用中に指や手のひらが画面に触れても認識しない」もので、ペンのパフォーマンス低下や線が途切れるのを防いでくれます。 傾き認識機能があればペン先を傾けて広い面で描画することで太目の線を描くことができ、文中の語句にハイライトを入れたい場合に便利。アーティストの方なら、鉛筆やマーカーの使用感を再現できていることに気づくでしょう。

1つだけ欠点があるとすれば、筆圧感知機能がないところ。AppleのPencilは強く押すことで濃い線や太い線を描くことができますし、Adonit Pixelのように特定のアプリで筆圧感知を再現できる商品もあるのですが、本品にはありません。簡単なスケッチやメモ程度であれば問題ないのですが、よりプロフェッショナルなアートを作成したいなら、筆圧感知はとっても大事。それなら少し予算をかけてApple Pencilを購入することをおすすめします。

長さ16.5cm、直径0.9cmのアルミニウム製Pro Stylusは、ハイテクガジェットというよりも、普通のペンに近い外観。丸に近い形ですがエッジはフラットなのでデスクに置いても転がる心配はありません。エッジに沿ったマグネットはフラットエッジのiPad側面に取りつけることができます。ただし、Apple Pencilと違ってiPadからワイヤレス充電することはできません。重さは14gで、Wirecutterおすすめのペンよりは少々重いですが、長時間使っても不快に感じることはありませんでした。

Pro Stylusはペアリング不要で、新しいiPadでもすぐに動作します。ただ、iPad側が過去にApple Pencilとペアリングしていた場合は、それを解除する必要があります。電源ボタンを押すとステータスリングが青く点灯し、Pro Stylusが使える状態になったことを示します。一度オンにすれば、複数のiPadでスタイラスを使用することも可能。その都度ペアリングのプロセスを踏む必要もありません。

Photo: Michael Hession

Pro Stylusの充電アプローチはシンプルでスマート。電源ボタンとステータスリングの上部を1センチほどスライドさせると、USB-Cポートが現れます。同梱のUSB-A/USB-Cケーブルを使用し、1回の充電で最大8時間使用できます。作業中にバッテリーを使い切ることはまずないでしょうが、USB-C/USB-CケーブルがあればiPad ProやiPad Air、iPad miniにPro Stylusを挿して充電することも可能です。

Pro Stylusは2つのスタイラスペンが1つになった製品。アクティブチップに加え、「消しゴム」の先端に静電容量式のゴム製チップがついています。こちらは文字や絵を描くのにはあまり適していませんが、スワイプしたりスクロールしたりするには便利。デジタル接続をしないので、iPad以外でもあらゆるタッチスクリーンデバイスで使用でき、Pro Stylusの電池が切れても動作します。ナビゲーションのためだけに本品を購入することはないでしょうが、ペン先が2つあるのは嬉しい「おまけ」だと思います。

Zagg Pro Stylusは第1世代および第2世代のApple PencilをサポートするiPadならほぼ問題なく動作しますので、「自分のタブレットが適合するか」という心配はあまりないでしょう。対応モデルは以下のとおり。

– iPad第6世代

– iPad第7世代

– iPad第8世代

– iPad第9世代

– iPad mini第5世代

– iPad mini第6世代

– iPad Air第4世代

– iPad Pro第1世代11インチ

– iPad Pro第2世代11インチ

– iPad Pro第3世代11インチ

– iPad Pro第3世代12.9インチ

– iPad Pro第4世代 12.9インチ

– iPad Pro第5世代 12.9インチ

Pro Stylusは決して安くはありませんが、同等機能のスタイラスペンよりも比較的お買い得です。Apple Pencilはもっと高いですし、50ドル(約6,000円)を大幅に下回るスマートスタイラスペンもめったにありません。

保証期間は1年で、Zaggのアフターサービスは好印象です。ペン先が摩耗した場合に備え、予備のアクティブスタイラスチップが付属しているのも良心的です。

デジタルアーティストも満足の高機能スタイラスペン:Apple Pencil

Photo: Michael Hession

もしあなたがプロのイラストレーターやカリグラファー(書道家)、アーティストであれば、Zagg Pro StylusよりもApple Pencil(第1世代または第2世代)をおすすめします。AppleのスタイラスペンはZaggのスタイラスと大きな違いはありませんが、ユニバーサルな筆圧感知センサーを搭載した唯一のスタイラスペンなので、絵を描く人には必須アイテムだといえます。

第1世代のPencilはLightningポート搭載の以下のiPad(2015年以降のモデル)と互換性があります。

-iPad第6世代

-iPad第7世代

-iPad第8世代

-iPad第9世代

-iPad mini第5世代

-iPad Air第3世代

– iPad Pro 9.7インチ

– iPad Pro 10.5インチ

– iPad Pro 第1世代12.9インチ

– iPad Pro第2世代12.9インチ

第2世代のPencilは、USB-Cコネクタおよびフラットエッジを持つすべてのiPadで使用可能。

– iPad Air第4世代

– iPad Pro第1世代11インチ

– iPad Pro第2世代11インチ

– iPad Pro第3世代11インチ

– iPad Pro第3世代12.9インチ

– iPad Pro第4世代12.9インチ

– iPad Pro第5世代 12.9インチ

– iPad mini第6世代

ほかのApple製品同様、Apple Pencil最大の強みはAppleのハードウェア・ソフトウェアと統合できること。Pencilはもちろん、iPadやiPadOS、開発者向けのソフトウェアキットもApple製なので、アートやライティングに便利な筆圧感知といった独自機能を楽しむことができるのです(ただしPencil独自機能は縮小傾向)。対応アプリでしか筆圧感知ができない他社のBluetooth式スタイラスペンとは異なり、Apple Pencilは古いプログラムやサポートされていないアプリなどでも筆圧感知対応してくれます。もちろん、最高のアプリでPencilを使えば、紙に鉛筆書きするのに近い感覚を味わえます。

Apple Pencilは、実際の製図用鉛筆を意識してデザインされており、HBのアートペンシルとほぼ同じ長さです(消しゴムは除く)。バランスもちょうどよく、自然で快適な使用感が魅力。

ペン先は抵抗感がなく、ソフトタッチなのが特徴。プラスチック製のペン先はガラス製のスクリーンで滑りやすく、擦れ音も気になりがちですが、Pencilも例外ではありません。ただ、ハイエンドのスタイラスペンでも同じような問題は見られるので、Pencilの使い心地が特に悪いわけではありません。とはいえ、ペン先がラバーやメッシュでコーティングされたPencilが登場すればいいな、と思います。

第1世代のPencilは充電方式もちょっと変わっています。消しゴムの先端にあるマグネットキャップの下にLightningコネクタのプラグが隠されており、それをiPadのLightningポートに差し込めば充電OK。ちなみに最初のペアリングもこの方法で行ないます。 5分間でバッテリー駆動時間の約20%チャージできるのはとっても便利。ほかの製品だと充電用に別途電源プラグやUSBケーブル(あと、USB電源)が必要ですが、第1世代Pencilならほかのアクセサリを持ち歩かなくても、いつでもどこでも充電することができます。

第2世代Pencilは、iPadの右側面にあるマグネット接続で充電とペアリングします。これなら見た目もスッキリしますし、故障しにくいのがメリット。Pencilを使わない時は貼りつけて常時充電しておけるのも便利です。第2世代のPencilは、第1世代のPencilとは異なり、iPad以外で充電することはできませんが、その必要はないでしょう。

第2世代Pencilのメリットといえば、ダブルタップ機能も忘れちゃいけません。対応アプリでは、スタイラスの下3分の1の任意の場所をダブルタップして設定を切り替え可能。たとえばAppleのメモアプリなどでは、ダブルタップで描画ツールと消しゴムを切り替えることができます。ほかにも、アプリの開発者はズームなどの機能を搭載することもできるのです。

Apple Pencil最大の難点は、その価格です。第1世代もAppleが1万1880円というのも驚きましたが、第2世代はさらに上をいく1万5950円の高価格。たしかに新型はマグネット式充電やタッチセンサーなど、進化を遂げていますが、それでもZagg Pro Stylusの低価格と比較すると、かなり大きな負担です。

しかも、第1世代をお持ちの方には悪い知らせですが、最新のiPadでは使えなくなっています。逆に、第2世代のPencilは古いiPadでは使えません。

リーズナブルな優秀スタイラスペン:Adonit Mark

Photo: Michael Hession

安価でありながら、たいていの用途はこなしてくれるスタイラスペンといえば、Adonit Markです。手に取ると、まるで上質なペンのような感触。思わず触れたくなるようなアルマイト加工が施されています。ボディ全体に重さが均等に分散されているので、ペン先付近でもてっぺん近くでもコントロール自在。メッシュタイプのペン先は他社製品よりも太く、耐久性に優れ、書き味は滑らか。そしてなんといっても手を出しやすい価格が魅力です。古いiPadでも使えます。

Photo: Michael Hession

手になじむデザインが自慢のAdonit製品はいずれも好評で、本品Markもそのひとつ。鉛筆のような湾曲した三角形ボディはペン先に向かってシュッと傾斜し、円錐形に落ち着きます。ペン先(6mm)はメッシュタイプで、字を書くときや絵を描くときにペン先を持つ方にも使いやすい仕様。

Adonit Markはスピードや精度も高評価。姿勢を選ばず、しっかり書いたりなぞったりできます。グリップ感や操作性も上々。誤って手のひらでスクリーンを擦ってしまうこともありません。だからこそ、手書き文字や図形のトレースが自然かつ正確に表現できるのです。

高機能でありながら、価格は10ドル(約1,200円)前後に据え置き。安っぽさもなく、イラストの専門家であるリッチ・スティーブンス氏も「50ドルのスタイラスを手に入れたような感覚」と称賛しています。確かに、「これいくらだと思う?」と聞かれたら実売価格の2倍、3倍の値段を答えると思います。

まだある!注目のスタイラスペン

ロジクールのCrayonはZagg Pro Stylusに負けない機能を備え、幅広いiPadに対応します。価格もほぼ同じ。ただフラットなボディは使い心地が悪く、フラットエッジのiPadの側面にはめ込むことができません。デザインが好みという方、また大幅に値下がりしているのを発見した場合は、検討する価値ありです。

JamJakeのスタイラスペンは、多様なブランドの中でも人気の高いバージョン。正確性もレスポンスも驚くほど良いのですが、傾きや筆圧感知に非対応で、フラットなエッジもiPadにマグネット装着できるわけではありません。さらに、鉛筆でいうところの「消しゴムの位置」に静電容量方式の電源ボタンがあるので、ちょっとタップしたり擦るだけで電源が切れたり入ったりしてしまうのでマイナスポイントに。

Adonit Note+は低価格ながら、Apple Pencilと共通の機能も複数搭載。デフォルトで傾き検知やパームリジェクションをサポートするほか、スピーディな接続やUSB-C充電など、いいところもたくさんあります。ただ書き込みや描画の待ち時間が長く、筆圧感知はすべてのiPadOS共通ではなく、限られたiPadにしか対応していません。

Mini 4Pro 4SwitchなどAdonitのディスク型スタイラスペンは悪くありませんが、万人ウケする製品とはいえません。透明なプラスチックの先端は精度が高く見えますが、急いでメモを取る時やササっと動かしたときについてこれないことも。また、ディスクスタイルのペン先にはソフトチップのような「弾力性」がなく、ゴムやメッシュに比べてスクリーンに対する抵抗が少ないため、適切な角度にセットしないと正しく書けないことがあります。

Studio Neat Cosmonautはこれまで見た最新スタイラスペンの中で、最もビッグサイズ。このサイズ感は子どもや小さなペンを握るのが苦手な方、マーカー的に使いたい方には最適です。アルミニウムのボディにラバーコーティングされ、そのバランスと程よい抵抗感で優れたラインワークを実現します。ボディが大きく視界が遮られるのが難点ですが、イラストを拡大して描くときや太字でハッキリ書きたいときには重宝するかもしれません。

長年タブレットをけん引してきたWacomは、数年前からiPad用にラバーおよびBluetoothスタイラスペンを製造してきましたが、2016年には主力モデルのBamboo SoloBamboo Duoでメッシュペンを採用。その結果、書き味が薄っぺらい印象になり、つぶれた感じも否めず、重量バランスが変わったことも残念ポイントとなりました。

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