死なない程度にいっき見。
動画配信サービスが増えた昨今やりがちなことといえば、いっき見ですよね。土曜は見るぞって決めて、事前におやつとか買い込んでおく計画的ひきこもりエンタメ大好きです。が、これ健康にはよくないそうで。そりゃね、よくはないだろうなとは思ってましたけど、血栓リスクが高まる可能性があるんだそう。こわ。
エコノミー症候群とも呼ばれる症状
リスクが指摘されるのは静脈血栓塞栓症(VTE)。中でも多いのが深部静脈血栓症(DTV)と呼ばれるもので、両手両足や骨盤の奥の方の静脈で血液が固まっちゃう症状。腫れや痛みをともないますが、症状が大きくでずに気がつかなかったという人もいるそうです。放置すると悪化して最悪命に関わることも。
米国疾病予防管理センターのDTVに関するレポートによれば、アメリカ国内で毎年100万人近い人がDVT発症の可能性があり、DVTと肺塞栓症の合併症によって年最大10万人ほどが亡くなっています。命のリスクもあるこのDVT、実はけっこう身近な病気で、同じ姿勢を長時間とることによって発症のリスクが高まる可能性があるのです。同じ姿勢…、そうドラマいっき見が危ないという話です。
テレビ時間ががないとリスクも上がる
イギリスはブリストル大学のSetor Kunutsor氏のグループが、ドラマいっき見とVTEの関係を調べ、レポートを公開。研究対象となったのは40歳以上の13万人、研究スタート時にはVTE症状が1度もなかった人のみ。対象者のデータを数年から最大20年追って解析しました。研究期間で約1000人がVTEを発症。対象者アンケートにあったテレビ視聴時間で見ると、1日に平均4時間以上テレビを見ていた人は、テレビをあまり見ていなかった人と比べて、VTEのリスクが35%アップしていたことがわかりました。ただ、研究チームも指摘する通り、これはあくまでもテレビ視聴時間とVTEと相互関係であって、因果関係を示すものではありません。テレビ視聴時間とVTEの関係を研究するレポートはまだ少ないので、1つの例として頭の片隅に留めておくくらいの気持ちでどうぞ。
1話ごとにストレッチして
米Gizmodo編集部が研究チームにメールで問い合わせたところ、「年齢、性別、BMI値、運動量などもVTEリスクに大きく関係していますが、この研究はそれらの要因からは独立して考えられています」と説明をうけました。また、いっき見したいときは「適度に休憩をとり、30分に一度は立ち上がったりストレッチするといいですよ」というアドバイスも。
ドラマ(に限らずアニメも映画もライブも)いっき見は楽しい! でも、見すぎて死にたくないので、体動かしながら見たらいいねってことですね。見るなとは言わない!