内部はバラバラだった立憲民主党 – 早川忠孝

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枝野さんの代表辞任表明で、立憲民主党が抱えている組織上の問題が一気に表面化した。

枝野さんはこんなに難しい政党の切り盛りを一人でして来られたのか、とほんの少しだが枝野さんに同情している。

なんだ、これでは選挙のためにだけ集まったただの寄せ集め集団ではないか、この状態ではとても政権を担うことなど不可能だ、立憲民主党という立派な名称を冠しているが、立憲主義を掲げるにしては中身が薄すぎ、国民の負託に応えることが出来るほどには組織が成熟していない、蓋を開けて見れば立憲民主党の内部はこんなにもバラバラだったのか、と正直驚いている。

よくこういうバラバラの寄せ集め集団を枝野さんは取り纏めてきたものだ、と枝野さんの存在の大きさを改めて評価しているところである。

枝野さんの懐がもう少し広ければ、玉木さんたちとも上手くやれたのだろうな、と思っている。

議席は減らしているものの、立憲民主党に1100万人以上もの人が比例区で投票した、という事実は大事にした方がいい。
自民党には及ばないが、野党第一党としてのポジションは決して軽くない。

いわば、これが立憲民主党の財産である。

枝野氏の後の代表の座をどなたが承継されるのか分からないが、どなたが代表の座に就かれても1100万人以上もの人から頼りにされているという事実は厳粛に受け止められた方がいい。

立憲民主党がバラバラにならないようにするためには、改めて立憲民主党が掲げられている立憲主義の中身を精査し、再構築することが必要だろうと思っている。

枝野さんにはそれなりの構想があったはずだ。

野党候補の一本化という目先の目標に心を奪われて、数集めに走ったツケがここに来て一気に表面化したのだろう。

こういう時は、立党の原点に立ち戻って、初めから出直すことだろう。

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