医療ひっ迫の大阪 課題はどこに – 早川忠孝

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大阪市長が高齢者施設の管理者に対して、万一施設でコロナ感染者が出ても119番通報しないで欲しい、という通知を出したそうだ。

119番通報されても現状では対処できない、というのがその理由のようだが、これが本当だとしたら大阪はトンデモナイ状況になっているということだ。

現場の状況がどのくらい酷いのかは想像するしかないのだが、救急車を呼んでくれるな、というのは、救急車を呼んでも救急隊が来てくれない、救急隊が来ても受け容れてくれる医療機関がない、そのまま施設内で様子を見ておいてもらいたい、ということなんだろう。

東京でも、救急車を呼んでも受け入れ先がないから、絶対に転倒事故等を起こさないで欲しい、などという悲鳴じみた医療関係者の叫びが聞こえて来ていたが、大阪は東京よりもっとひどいことになっているようだ。

市民に最も身近な存在である市が高齢者施設の管理者等に対してこういう非情な通知を出さざるを得ない状況にまで追い込まれている、というのは、驚き以外の何ものでもない。

どこに問題があったのだろうか。

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