株式会社NEXERが提供するインターネットリサーチサービス「日本トレンドリサーチ」は、株式会社ハウジング建都が運営する注文住宅事業「きらくハウス」と共同で、「完全テレワークになった場合の住まい」に関するアンケート調査を実施した。公開された結果によると、回答者の22.6%が、完全テレワークになったとしても「勤務先まで30分以内の場所に住みたい」と答えたという。
調査対象は、会社に勤めているがテレワークはしていない全国の744名。調査期間は10月8日~10月15日で、日本トレントリサーチが運営するアンケートサイト「ボイスノート」を用いて行われた。
「勤務地まで30分程度で行ける場所」に住んでいる人は46.2%
現在の住居について尋ねる「現在の住まいに当てはまることをすべてお選びください」(複数回答可)という質問では、最も多かったのは「買い物に不便しない」で58.9%、2番目に多かったのは「勤務地まで片道30分程度で行ける」で46.2%だった。
完全テレワークでも「勤務先まで30分以内の場所に住みたい」が22.6%
「もし完全テレワークで仕事ができるとしたらどのような場所に住みたいか、必要な条件をすべてお選びください」(複数回答可)という質問では、最も多かったのは「買い物に不便しない」で62.6%だった。「勤務地まで片道30分程度で行ける」は7番目で22.6%だった。
現在の居住地でも、完全テレワークになった場合の居住地でも、「買い物に不便しない」ことが最も重要視されている。その上で、完全テレワークになった際に「勤務地まで片道30分程度で行ける」を必要な条件とした職住接近を重視する人と、そうでない人との意見の違いに、日本トレンドリサーチでは注目している。
「勤務地まで片道30分程度で行ける」を選んだ回答者では、その理由に「会社から緊急に呼び出されても対応できるから」「会社に急に出かけなければならなくなった時に、短時間で出社できるのは必須条件」など、緊急時の対応を重視したものが複数見られた。また、完全テレワークであるか否かに関わらず便利な場所に住みたいため、との理由もあるようだと同社では分析している。
反対に、「勤務地まで片道30分程度で行ける」を選ばなかった回答者からは、「せっかくテレワークだから都会から離れて自然に囲まれたい。リラックスできそう」「テレワークだったら、利便性より静かな環境の方を重視したい」のような理由が挙がった。同社では、会社に出勤しなくていいのであれば、静かな落ち着いた環境でのんびりと心を落ち着かせて働きたいという人が多いようだとコメントしている。