これ日本人なまりにも欲しいわー。
なまりが怖くて英語が思うように話せない! 通じない! 電話切られた! 頭悪いと思われた! という万国共通の悩みに対応するリアルタイムの発音自動補正アプリが誕生しました。その名も「Sanas」。マイクにコテコテのなまりで英語を話すと、ペラペラのナチュラルな発音で相手のスピーカーから出てくるという、まさに夢のペラペラボイスです。
Sanasでは、特別仕様のアルゴリズムで英語のアクセントをほぼ瞬時にオートチューンします。目下対応しているのはアメリカ英語とイギリス英語、オーストラリア英語、インド英語、スペイン英語、フィリピン英語。いずれかのアクセントでマイクに話すと、先方が聞きやすいアクセントに置き換えて送ってくれます。その逆も可。
変換前後のデモを動画でどうぞ。
おおおおお! インドなまりがきれいサッパリ消えてアメリカ英語になってるじゃないですか! 散歩で立ち話するときヘッドフォンに欲しい!
一字一句違わず同じことを話しているはずなのに、急に隅々までわかって情報量が多く感じますよね。また、「米本土のカスタマーサービス」、「こっちの英語もわかってくれそう」と身近に感じるから不思議。ここシリコンバレーはインドの人が多いので聞き慣れてるつもりだったけど、実は話の半分もわかっていなかったのかも…と落ち込む自分もいます…。
Sanasはローカルで動作し、ZOOMなどのアプリにプラグインとして導入できます。
「いつもどおりしゃべるだけで、あとは当社のデスクトップアプリが極力ナチュラルな発音に変えて出力してくれます。いわばマイクとZOOMの橋渡し役ですね」(Serebryakovさん、BizJournalsの取材に答えて)
カスタマーサービスや請求処理サービスを法人に提供する7社と提携済みで、現場での利用もこのほど開始。8月には550万ドル(約6.3億円)のシードラウンドの調達も達成し、噂を聞きつけて採用の打診も順調に入ってるとのことです。ああ、早く日本語にも対応してくれないかなー。
政治の交渉でも活躍しそう
英語の発音といえば最近話題なのは岸田文雄新首相の英語ですけど、ネイティブからは「発音はきれいなのに途中からなぜ日本語!?」と残念がる声も出ています。発音矯正ソフトがあったら、細かい粗とか気にする必要もないし、もっと長めにしゃべってもらえるかもしれませんね!
岸田首相は小学低学年で米国現地校に通っていたほか、夫人が英語堪能でいらっしゃるので、まるでJAL機内アナウンスのような流麗な英語ですよね。
本物がわかっているから、むしろ少しのミスも許せないと感じているのかもしれません。逆に河野太郎氏はペラペラペラペラ原稿も見ないで自分の頭で英語を際限なくしゃべり続けます。
でもまあ河野氏みたいな人は在米何十年の人でも滅多にいないです。はっきり言って化け物。ふつうはショパンコンクール出場の東大院卒ピアニスト、かてぃんさんみたいに、頭のよい人ほど、それが邪魔になって思うことの半分も話せないものなので、こういうアプリがあると発音を気にすることなく話の中身に集中できるのですごく助かりますね!
Sources: CMO、BizJournals