少し驚きをもってこの記事を読みました。
シンガポールでは定期的に検査を行い、その結果ワクチンをあれだけ接種しても感染者数は増えているようです。ワクチン接種後の期間が日本より経っていることも理由になりますが、ほとんどが無症状、軽症感染者です。
だから首相のこの発言
「感染者の98%以上は無症状か軽症者だ。新型コロナウイルスはもはや、われわれの多くにとって危険ではない」
という言葉が出るのです。
この言葉への対応が専門家?である渋谷先生と元政治家である橋下さんで大きく分かれています。
検査を定期的に行い、常に感染者を把握するシンガポールの施策に対して橋下さんは
>この無症状陽性者をあぶり出す意味はなんなのかといったところなんですが、重症化しなければ、これはある意味問題ないわけです。
>中国はいつでもどこでもじゃなくて、一斉に800万人900万人を自宅に待機させて一週間閉じ込められるんですよ。それで検査を5回も6回もやる。そんな国がいいのかっていうことですよね。
この中国のような0コロナ対策なら無症状の多くの人への定期的検査は意味があるかもしれませんが、ワクチン後の With コロナでは必要ないという橋下さんの考えが私には納得できます。だってお金がものすごくかかるし、危険でないものに労力をかけるのはどうしても無駄という言葉しか出てきません。ちなみに中国だって患者が発生して初めて検査拡大するんですからね。(有症状者、濃厚接触者の検査はそこそこガンガンやるべきと思っています。)
それに対して渋谷先生のコメント
>社会を回すっていう面では、隔離っていうことも含めて、無症状感染者をどういう風にしていくかが非常に大事だと思うんですね。それでいて、ほとんどの人が別に感染しているわけではないので、社会を回すためにみんなが社会的距離をとってこわごわとしている状況から、自分で調べて誰が感染しているか、定期的にやることで、社会を回すと。そういうのは非常にシンガポール的やり方が合理的かなと思いますけどね。
ワクチン前なら多分意味があるかもしれないけど、世田谷モデルや広島モデル含めて金の無駄遣いとしか思えず、私はこのお金に合理性を感じないけどな。少なくとも今日本ではワクチン含めて燃え尽きた直後だから無症状感染者から重症者にはシンガポールよりさらに移行しないと思われるんだけど。まして検査陰性が100%感染していない証明にはならないことは今までの陰性証明の議論で明らかなのに。
昨日のめざまし8ではこの記事の内容も流れたようです。
>“一定の人”の間で感染し終えた、感染力の強いデルタ株は急速にまん延したがゆえに、急速に収束したという説。
これがしつこいですが山火事理論の大元です。
>仮説2「感染の増減は2カ月サイクル」
これは目玉焼き理論の結果だと思われます。二木先生季節性という言葉で誤魔化してますね。
またこの記事の中で渋谷先生と二木先生は今月末に感染拡大が起きると言ってます。
>第6波はたぶんくると思うんですよね。季節性要因や今までの傾向からすると10月の終わりから11月くらいまでには始まるんじゃないかと。ただ、ワクチンをちゃんとやっていくことと、検査体制、病床というものをいま準備しておけば、大きな波でも乗り切れる。それを乗り切ると、比較的明るい兆しが見えるんじゃないかなと思うんですけれども
そもそも無症状感染者の増加を波というのか?
重症化しない可能性が高いのにコロナ無症状感染者の数を把握することの意味は?
そして人権含めてそのコストの掛け方は正しいのか?
どうしても検査至上主義者の考え方は私には理解できません。
正直落ち着いた今だからこそ、このような予想という名の専門家の恐怖誘導評価番組を作るところないのかな。それこそN浦さんの学問における相違とは大きな違いだと思うんですよね。