【もうすぐ閉店】伊丹空港の社食『オアシス』は入りにくくて見つけにくい! 実際に行ってみたところ → 秘密基地感があって最高

ロケットニュース24


伊丹空港(大阪国際空港)の従業員向け食堂『オアシス(OASIS)』は、一般の人も使うことが出来る。そこだけ聞くと、特別めずしいことでもないが、ここの社食はひと味違う。

どう違うのかというと、と~~~っても入りにくい&見つけにくいのだ。「ホンマに入ってええのんか?」と、扉を前にして尻込みするレベル。残念ながら2022年9月30日で閉店とのことなので、最後に行ってきた。


・関係者以外立ち入り禁止と書かれた扉

伊丹空港の一風変わった社食の噂は聞いたことがあった。しかし関西に住んでいることだし、いつか行けばいいやと先延ばしにしていた記者。

そうしてボヤボヤしているうちに、店が閉まるというニュースが入ってきたではないか。なぜもっと早く足を運ばなかったのかと、自分の重い腰が怨めしい。


これが最後となってしまうが、その姿を目に焼き付けに行くとしよう。近鉄上本町駅から伊丹空港行きのバスに乗り、いざ空港へと向かう。

聞きかじった情報によると上記の通り、この社食『オアシス』はとにかく入り口がわかりづらいそうだ。しかも見つけても入る勇気がある人にのみ、その道は開かれるという。


どないやねん! と思っていたが、目の当たりにしてなるほど納得。食堂へと続くはずのその扉は、明らかに出入りに何らかの許可が必要そうな雰囲気を醸(かも)し出している。


というか扉に近づいて気付いたが、一応食堂の看板が出ているものの、マジで「関係者以外立ち入り禁止」と書かれている。これは入ったら怒られるか、速攻でつまみ出されるかするやつである。

ほかに入り口はないものかと周囲をウロウロしてみたが、見当たらない。こりゃあ、意を決して突入するしかなさそうだ。捕まったらなんと言い訳をしようと考えながら、いざ……!! 


・ドアを開けるとそこにオアシス

ずっしりとした扉を開けると、すぐさま『オアシス』がお目見えした。食堂へ行きつくまでいくつかトラップ的なものがあるのではとドキドキしていたので、ほっと一安心だ。


制服を着た従業員風の人が次々と入っていくが、中には今から飛行機に乗りますよ風の、一般の方の姿も見える。よし……! 

メニューを見ると、日替わりランチほか麺類、カレーなどがある。期間限定不定期で閉店までの間、懐かしの人気メニューも復活している模様。

しばらく迷った挙句、前に並んでいた人たちの真似をして日替わりランチ(700円)にすることにした。


券売機で食券を購入し、食堂スタッフに券を渡す。副菜はいくつか並んでいるうちから好きなものを選んでよいということだったので、しらたきのサラダをチョイス。


そうこうしていると、すぐさま油淋童鶏(揚げ鶏薬味ソース掛け)が出来上がってきた。米は白米と、雑穀米とどちらか好きな方をよそってくれる。

お茶を入れて席に着き、さっそくいただきます! メインの揚げ鶏はパリッとしていてジューシー、しかも野菜が多めなところが嬉しい。


副菜も今回はサッパリ目にしたが、このほか野菜の天ぷらなどもあったのでボリュームがほしい人への配慮も行き届いている。全体的に落ち着く味で美味しく、このほかのメニューも食べたくなってしまった次第。

記者は社食があるような素敵な職場に勤めたことはないが、こんなにアットホームで種類も豊富で味についても大満足な食堂が社内にあれば、毎日でも通うだろう。


閉店の理由はコロナウイルスの流行により利用者が減少したことらしいが、改めて残念でならない。


1969年のオープン以来、53年にわたり多くの人のお腹を満たしてきた食堂『オアシス』。今までありがとうの気持ちと共に、9月30日までの間に伊丹空港を利用する機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

入りづらさからの、扉を開けてすぐさま現れる秘密基地感が最高。そして新しさもありながらどこかレトロな店内とその味に、ほっこりできてこれまた最高だぞ。


・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 オアシス(OASIS)
住所 大阪府豊中市蛍池西町3-555 大阪国際空港 ターミナルビル 1F
時間 10:00〜17:00(LO16:30)

執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

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