秋元司氏を巡る立民主張に違和感 – 鈴木宗男

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 統合型リゾート(IR)に絡み、収賄罪と組織犯罪処罰法に問われている秋元司代議士に対し、7日、東京地方裁判所は懲役4年の判決を言い渡した。

 この件に対し、立憲民主党の安住淳国対委員長は「自民の責任で秋元氏を議員辞職させるべきだ」と述べている。何ともおかしな話である。

 国会議員の立場は国民が決めることで、それは選挙で決められる。人権とかプライバシーをよく言う安住氏が、上から目線で一方的に押し付けるような言いぶりに違和感を覚える。また、秋元氏は今、自民党を離党しており、自民党が処分する立場にない。

 立憲主義と言っていながら、国会議員の権利を否定する発言は矛盾しているのではないか。

 裁判という民主的手続きの中で進められている事案を軽々に「辞職させるべき」と言うのは、公平・公正ではない。いわんや検察は、密室での司法取引もあれば、誘導、誤導での調書づくりが実態である。関係者の調書が100%正確で正しいかと言えば検察のシナリオ・ストーリーの中で調書がつくられている。

 私自身が経験しているので、はっきり指摘しておきたい。

 秋元議員におかれては堂々と主張すべきは主張し、何があったのか事実関係を国民に明らかにすべきだ。

 国会議員の皆さんも狙われたら、明日は我が身と頭に入れるべきではないか。悪しき権力の乱用をチェックするのが、政治である。

 8月8日、オリンピック閉会式のテレビ朝日の社員等が夜2日がかりの打ち上げをし、酒を飲んで、中には転落して足の骨を折った人も出た件で、テレビ朝日は7日「社員6人に10日間の謹慎処分とした」と発表している。何とも大らか?な処分である。

 自民党は飲みに行った国会議員を離党処分にしている。公明党は議員辞職という一番重い処分である。責任の取り方はそれぞれの立場により濃淡があって然るべきだが、今回のテレビ朝日の処分について、読者の皆さんはどうお受け止めだろうか。

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