梅雨の季節ですね。ワールドカップも始まり、ついつい家にこもりがちになります(サッカー見てないけど)。取材にも軽く出かける気にならんねー。
こんな日には昔のことを思い出します。だいたいくだらないことしか思い出さないけど。小学校のころ、給食用のストローの袋を引っ張ると面白いほどのびるので、クラスの皆から袋を集めて引っ張っては結んでいって、とうとう学校を一周するほど長くつなげられたこととか。みょうちきりんな情熱だ。
そういう特殊な嗜好の自分でもあったが、クラスで流行ってた室内遊びもよくやっていた。今日はその遊びを、童心に帰って家で一人やってみようと思う。
※2006年6月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
これは覚えがある人もいた
まずは木工用ボンドを用意します。昔はこの臭いに不快感と快感を同時に感じつつ、手についても丸めて簡単に剥がせるのが好きだった。
このボンド、ご存知のとおり、乾くと透明になる。そこを見事に利用し、子供の「キャラクター好き」属性に訴える遊びがこれだ。
子供のころはビニールじゃなくて、中に写真など入れられる固いクリアケース(よくアイドルやアニメの写真・絵を入れてた、下敷き代わりに使う板)に絵など入れて、その上からボンドをたらしていた。
ニフティ編集部の古賀さんにこの遊びを話したところ、「私もやりました!」とのこと。そうか、子供は全国的にこの「乾くと透明」になるボンドの属性に注目していたか。
これを乾かすのだが、4時間経っても端っこだけ透明に。待ってられんのでドライヤーで乾かします。
これだけのことだ。
でも「自分の手でも、何かプロダクトっぽい物ができるんだ」という快感があったのを覚えている。いや、そうだっただろうか。いかにもなことを言ってしまったが、単に「ボンドの臭いが好き」だったからかもしれない。ラリりたかったからか?いや冗談だ。
その2:けっこう手がこんでた
これはどうだろう。「偽パンでブローチ作り」だ。これは家で、おかあさんに頼んで、あまった粉や、卵の黄身をちょっとだけ分けてもらって作ろう!
耳たぶくらいの固さになるまで粉を調節し、こねる。今自分は真夜中何をしているんだろうと、ふと雨の中思ふ。
ああ、遊んでいるんだった。じゃ無心に練ろう。
はっきりいって粉を練るのは面倒だ。クラスで見せびらかしたいだけのために、私はこんなことをしていたんだろうか。いたんだろうな。見せびらかしたいもんな。と当時の自分の気持ちにシンクロしながら、卵黄を取り出します。
焼き色がついたら取り出してOK。さてどうなったでしょうか。
よく食品サンプルをストラップにしたり、ブローチにしたり、という商品を見かけるが、これはほぼパンの材料から出来ている、まさに「食品サンプル」だ。
黄身を塗って焼いたのでいい匂いがしてうっかり口に運びそうになるが、単なる小麦粉の塊を焼いただけである。子供のときもそんなことはしなかった。
さて、ブローチになっておりますので、つけてみましょう。
こういうことにクラス中(主に女子)が夢中になっていた。ただ持続性はなく、ボンドマスコットもパンブローチも、いつ、どれくらいの期間流行ったかは覚えていないが、そんなにいつまでもブームじゃなかった気がする。
でも「ボンド固めて塗るだけ」「小麦粉練って焼くだけ」であんなに盛り上がれたものか、と、朝方近い今、単純なコドモパワーに呆然としている。