どうしたらこんな発想ができるの、と圧倒されまくりです。
歪んだ線路、無秩序に生える電球、ノイズとつながるドア。どこまで歩いても、空間そのものが退廃的な美しさで満ちた不安の種。DrMorroさんが作り上げたVRChatワールド「ORGANISM」からは、現実世界の物理エンジン使わなくていいVRなのだから、エキセントリックな気持ちに脳を委ねて、自由に世界を造形すればいいじゃないかというメッセージを受け取れます。受け取った気がします。
もうね、ここね、本当にね。すごい。右を向いても左を向いても真上を見てもぞわっとくるシーンばかり。SAN値がみるみるうちに減ってゆきます。
でも1つ1つの場所をじっくりと見ていくと病みつきになる。この空間構造は何を意味しているのかと考察しまくりたくなっちゃう。
そしてORGANISMを体験した人と、あれやこれやを語りあいたくなっちゃうんです。心に響く美術展や、壮大な遺跡を見たときのように。
公開直後はバグがあったようで1人でしか入れなかったけど、今は団体ツアーができます。可能なら、一度同ワールドを踏破した人にツアコンになってもらって、最新ロシアン超巨大現代アート美術館を巡ってみましょう。
団体ツアー時の記念写真スポットがこちら。それぞれのドアの前に立って撮るとジャケ写っぽくなってかっこいい。
キリンなスツールと医療用無影灯の組み合わせ。シンプルな構造の部屋もぞわってくるのが素晴らしい。
行程の2/3あたりかな、きっと作者さんが撮ったか描いたであろう作品の展示コーナーがあります。ここにくるまでに、重力ってなんだっけという思いに囚われていたから、リアルで見慣れた平面を見るとホッとします。内容はいずれもリミナル・スペース風味なんだけど。
Source: VRChat