iPhone、iPad、iPod Touchをリカバリーモードにする方法

GIZMODO

ライフハッカー[日本版]2022年1月16日掲載の記事より転載

iPhoneのリカバリーモードを使いたい場合というのは、iPhoneに大きな問題が発生した時でしょう。

しかし、iPhoneをリカバリーモードにする方法は、デバイスによってやり方が違うので、特にわかりにくいです。

今回は、あらゆるモデルのiPhone、iPad、iPod Touchでリカバリーモードにする方法をお教えします。

iPhoneの強制再起動とリカバリーモード

できることなら、そんなに頻繁にiPhoneを強制再起動したくはないものですし、リカバリーモードにすることもほとんどないと思います。

しかし、何か問題が起こった時のために、そのやり方を知っておくことは重要です。

デバイスがまったく反応しなくなったり、いつものやり方でシャットダウンできない時は、バッテリーを使い果たすまで待つのではなく、強制再起動をすることができます。

強制再起動は、基本的にデスクトップパソコンの電源を引っこ抜くのと同じで、iPhoneを無理矢理終了して、再起動するものです。

リカバリーモードはさらに一歩進んで、iPhoneをiTunesの動作しているパソコンに接続して(もしくは、macOS Catalina以降のFinderを使って)、iPhoneをiOSが再インストールできる状態にするものです。

iPhoneが起動しなかったり、起動中にクラッシュしたり、Appleロゴを表示したまま長時間固まったりした場合は、その救済のためにリカバリーモードにする必要があります。

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iOSを再インストールすると、iPhoneのデータがすべて消えるということは覚えておいてください。

iCloudやパソコンのiTunesやFinderを使って、定期的にiPhoneのバックアップを取っている人は問題ないと思いますが、残念ながらリカバリーモードではファームウェアの復元しかできないので、デバイスのバックアップを取ることができません。

ですから、iPhoneが固まって起動できず、復元するバックアップもない場合は、iPhoneのデータを救う方法はありません。

iPhone 8、iPhone X、iPhone 11とそれ以降のモデルでリカバリーモードにする方法

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Face IDを搭載したすべてのiPhoneを含む、iPhone 8とそれ以降のモデルはすべて、強制再起動もリカバリーモードも同じ手順です。

以下の手順は、 iPhone 8/8 Plus、iPhone X、XS、XR、iPhone 11シリーズ,第2世代のiPhone SE、iPhone 12シリーズ、iPhone 13で使えます。

このボタンを組み合わせた操作は、かなり素早くやらなければなりません。一度でうまくいかなかった場合、2度目はもっと素早くやってみてください。

iPhone 8とそれ以降のモデルで強制再起動する方法

(1)音量アップボタンを押して離す。

(2)すぐに音量ダウンボタンを押して離す。

(3)Appleロゴが表示されるまでサイドボタンを押し続け、ロゴが表示されたらサイドボタンを離す。

iPhone 8とそれ以降のモデルでリカバリーモードにする方法

(1)iPhoneをパソコンに接続する。(Windows PCやMojave以前のmacOSが稼働しているMacの場合、iTunesを起動する。Catalina以降のmacOSが稼働しているMacの場合、Finderを開く。iTunesがすでに起動している場合は、一度終了して、再度開く必要があるかもしれない)

(2)音量アップボタンを押して離す。

(3)すぐに音量ダウンボタンを押して離す。

(4)サイドボタンを押し続け、Appleロゴが表示されてもサイドボタンを離さない。

(5)リカバリーモードの画面が表示されるまで、サイドボタンを押し続ける。

iPhone 7/7 PlusとiPod Touchでリカバリーモードにする方法

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iPhone 7/7 Plusは、物理的なホームボタンが無くなった最初のiPhoneであり、iPhoneをオフにする時にホームボタンが使えないということです。これによって、2007年にiPhoneを発売してから初めて、Appleは強制再起動とリカバリーモードのショートカットを変更しなければならなくなりました。

また、この強制再起動の手順は、2019年に発売された第7世代のiPod Touchでも使えます。現在入手可能な最新のiPod Touchです。

iPhone 7/7 Plusで強制再起動する方法

(1)サイドボタン(iPod Touchはトップボタン)を長押しして、同時に音量ダウンボタンを押す。

(2)Appleロゴが表示されるまでボタンを押し続け、表示されたら離す。

iPhone 7/7 Plusでリカバリーモードにする方法

(1)iPhoneをパソコンに接続する。(Windows PCやMojave以前のmacOSが稼働しているMacの場合、iTunesを起動する。Catalina以降のmacOSが稼働しているMacの場合、Finderを開く。iTunesがすでに起動している場合は、一度終了して、再度開く必要があるかもしれない)

(2)サイドボタン(iPod Touchはトップボタン)を長押しして、同時に音量ダウンボタンを押す。

(3)ボタンを押し続け、Appleロゴが表示されてもボタンを離さない。

(4)リカバリーモードの画面が表示されたらボタンを離し、表示される手順にしたがって進める。

iPhone 6sとそれ以前のモデルでリカバリーモードにする方法

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2015年に発売されたiPhone 6sは、物理的なホームボタンのある最後のiPhoneになりました。以下の手順は、iPhone 6sだけでなく、それ以前に発売されたすべてのiPhoneで有効です。Plusモデルや第1世代のiPhone SE、第6世代とそれ以前のiPod Touchが含まれます。

iPhone 6sとそれ以前のモデルで強制再起動する方法

(1)ホームボタンとサイド(もしくはトップ)ボタンを両方長押しする。(iPhone 6以降のモデルは、サイドボタンが右側にあります。iPhone 5sとそれ以前のモデルは、デバイス上部にトップボタンがあります)

(2)Appleが表示されたらボタンを離す。

iPhone 6sとそれ以前のモデルでリカバリーモードにする方法

(1)iPhoneをパソコンに接続する。(Windows PCやMojave以前のmacOSが稼働しているMacの場合、iTunesを起動する。Catalina以降のmacOSが稼働しているMacの場合、Finderを開く。iTunesがすでに起動している場合は、一度終了して、再度開く必要があるかもしれない)

(2)上記と同じくホームボタンとサイド(もしくはトップ)ボタンを両方長押しする。

(3)ボタンを押し続け、Appleロゴが表示されてもボタンを離さない。

(4)リカバリーモードの画面が表示されたらボタンを離す。

iPadで強制再起動とリカバリーモードにする方法

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iPadで強制再起動とリカバリーモードにする場合の手順は簡単です。

ホームボタンのあるiPadでやりたい場合は、上記で説明したiPhone 6sとそれ以前のモデルと同じ手順にしたがってください。

ホームボタンとトップボタンを両方同時に長押しする必要があります。強制再起動したい場合は、Appleロゴが表示されたらボタンを離し、リカバリーモードにしたい場合は、Appleロゴが表示されてもボタンを押し続けます。

Face ID機能を搭載したiPadの場合は、最初に説明したiPhone 8とそれ以降のモデルと同じ手順で、強制再起動とリカバリーモードにします。音量アップ音量ダウントップボタンの順に素早く押して離します。

iPadの電源ボタンは、サイドではなくトップにあるというのを覚えておいてください。

リカバリーモードを使ってiPhoneを復元する方法

これまで説明した手順にしたがって、自分のデバイスをリカバリーモードにしたら、iOSやiPadOSの再インストールを開始し、自動的にリカバリーモードを終了するまで約15分かかります。

リカバリーモードに戻したい場合は、同じ組み合わせでボタンを押すのを繰り返す必要があります。リカバリーモードに入るとすぐに、復元のプロンプトが表示されるかもしれません。表示されなければ、復元のプロンプトを表示させるために、デバイス(Finderの左のサイドバー、もしくはiTunesの上部左にあるデバイスのアイコン)をクリックしてみてください。

以下のようなエラーメッセージが表示されたら、まずデバイスから何も消さずにアップデートしようとする、「アップデート」のボタンを押してみてください。

これでうまくいかない場合は、iOSやiPadOSを再インストールし、iPhoneやiPadからすべてを削除する「復元」を選ばなければならなくなります。

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復元が終わってiPhoneが再び起動したら、新しいiPhoneを買った時のように、もう一度すべて設定しなければなりません。

Apple IDにログインし、Appleのアクティベーションロックを解除する必要があります。

これは、iCloudからサインアウトせずにデバイスをリセットした場合、誰かがあなたのデバイスを利用するのを防ぐセキュリティ機能です。

これが、目の前でiPhoneのロック解除をしない売り手から、中古のiPhoneを買ってはいけない理由です。

アクティベーションロックが有効なままiPhoneのリセットをすると、セットアップを始める時に所有者のApple IDを聞かれるので、(そのApple IDが自分と違うものだと)中古で買ったiPhoneが無用の長物になるからです。

iPhoneのリカバリーモードは簡単にできる

ここまで、各iPhone、iPad、iPod touchのモデルでの、強制再起動とリカバリーモードにする方法やボタンの組み合わせを見てきました。

一度覚えてしまえば簡単な手順ですが、ボタンの組み合わせは段々複雑になっており、少し覚えにくいかもしれません。

できることなら、このような方法はほとんど使う必要がないことを祈ります。

iPhoneにもっと深刻な問題が起こった場合は、次はDFUモードで解決しなければなりません。

Source: Apple

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