高齢者の死亡 感染以外の影響も? – 中村ゆきつぐ

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東京の感染者はやっと先週より少なくなりました。

どうやらFAXなどの影響で集計が相変わらず混乱しているようですが、やっと数としてピークアウトしてきました。ただ前日より減ってませんのでほんの少し心配ではあります。

沖縄では全体の感染者は減少していますが、主体が高齢者に移行し重症化の危険が増加しているとのこと。それでも死亡はそこまで増えていません。(今回の波で7日までで12人)

しかし東京ではそこそこ死亡者が増えてきてます。(今回の波7日までで82人死亡。そして8日は11人)

今のオミクロン株感染があることで本当に死亡者は例年より多いのでしょうか。少しコロナがない時の死亡者と比べてみましょう。

令和元年の東京の年間死者数は120870人。ざっと月10000人の死亡です。多分冬は寒いので月ごとでは少し多いと思います。(沖縄の死者が少ないのはこの温暖の影響かも。いや多分医療と介護の協力体制がしっかりしてるんでしょう)。

そして今コロナの市中感染率は自費・無料PCR検査や感染者発生数から推定すると最低でも1%以上、約5%ぐらいではと推定されています。(大阪では8%ぐらいとも想定(スライド9)されているようです。)

そうすると、ひと月の死亡者10000人中100人から500人はコロナ陽性者が出てくることが想定されますが、先ほど述べたように今回の2月8日までのコロナ陽性死亡者は93人となり、決して例年以上に死者がオミクロン感染で増えたようには見えません。そうコロナ前と比べて超過死亡は多分なさそうです。(今後爆発的に増えたらもちろんわかりませんが)

>亡くなったのは70代の男性1人と80代の男女4人、90代の男女6人

オミクロン感染はきっかけとしてあるかもしれませんが、入院に伴うせん妄、興奮などの環境変化を考えると、オミクロン感染以外の悪化影響もこの年代なら多分いっぱいあるでしょう。そうこの死亡者の年代みると仕方ないでしょうという言葉しか出てきません。

本来コロナという名前でなければ、施設で対応するはずの患者さんが、コロナだからと無理に入院して環境が変化して持病が悪化する。どうも私には無理矢理医療逼迫を作っている姿が見えてしまっています。

ちゃんとしている施設は感染者を出していません。またちゃんとしている施設は「風邪」をひいた患者さんにしっかり対処ができます。なんか2年間にそんな医療格差がはっきりしたのかなと感じています。

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