独自ハードウェア開発も加速させる、というわけですね。
Googleが、HTCのXR部門の一部を買収。 HTC VIVEエンジニアリングチームの一部が、Googleに移籍すると発表しました。
事業をまるごと買収するではなく、チーム単位での買収ってなんか既視感がある。と思った方は記憶力あるなあ! 思い起こせば2017年9月のこと。Googleは、当時のPixelシリーズ開発を担当していたHTCの開発チームを買収し、自社開発に舵切りしました。このときもチーム単位での買収だったんですよね。
VIVEシリーズの開発を続け、XRに精通したチームを迎え入れることで、GoogleはAndroid XR用デバイスの自社開発環境を整えることができます。一方でHTCは、XRのBtoC市場では存在感が薄くなってきているけど、VRゲームセンターなどBtoB市場で高い評価を得ているんですよね。
HTCから一部のXR開発チームをGoogleに移籍させるというこの取り組みは、両者にとってWin-Winの関係を築くものとなるんじゃないかな。
さらに付け加えると、Android XRに対する信頼感の薄さをなんとかしたい、というGoogleの思惑もあるんじゃないかな。
Googleって良くも悪くも判断が早く、大成功しない事業はさっさと閉じる社風があるじゃないですか。2016年に始まったXR事業のGoogle Daydreamもその1つ。2019年には撤退しちゃったんですよね。
プラットフォームを率いる人がキョロ充で、周囲の反応を見すぎとなると、それについていくサードパーティやエンジニアコミュニティは不安になっちゃう。だからこそ自社開発のハードウェアを用意して、Android XRの普及に弾みをつけたいという狙いがあるんじゃないかな。って感じますね。
Source: Google