ホンダが満を持して開発したEV「0シリーズ」。2026年に市場へ #CES2025

うしろ姿は、逆に懐かしいかも。

本田技研工業(以下ホンダ)は、昨年のCESでワイルドなくさび形のEV「0シリーズ」のコンセプトを発表。昨年の秋には製造の進捗状況を見ようと、北米のジャーナリストが日本を訪れました。そのときの感想は、「まさかあのままのデザインが生産されるはずがない」というもの。店頭に並ぶ前にスタイルはトーンダウンするだろう、と。その考えは半分当たっていました。

今週アメリカのラスベガスで開催中のCESで、ホンダはさらにワイルドな2種類のプロトタイプを発表したのです。

この攻めたデザイン

ホンダは自ら「EVに関しては出遅れてしまった」と認めています。他の自動車メーカーはEVへの完全移行を宣言しましたが、慎重なアプローチを選択した同社は、昨年ゼネラルモーターズ社と共同で、電動SUV「プロローグ」を開発。そして今、EVへの関心度が予想以上に低いアメリカ市場で、ホンダはまったく新しいアプローチで消費者の支持を得ようとしています。

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Photo: Rory Carroll via Gizmodo US

昨年のCESではあくまで「コンセプト 」でしたが、今年発表されたプロトタイプは、実際に店頭に並ぶものにかなり近いはず。まずはHonda 0 SUVから順次展開される予定で、Saloon同様、斬新な製造プロセスをもとに広々とした室内空間と軽量ボディが特徴です。ブレーキ、ステアリング、サスペンションなどの機械システムはコンピューター制御されており、安定感のあるドライブを楽しむことができるといいます。

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Photo: Rory Carroll via Gizmodo US

Saloonも中身はSUVに近いものの、その外観は世界でも指折りの前衛的なデザインです。どちらのEVにも最新オペレーティングシステムが搭載され、その名は「ASIMO」。かつてホンダが製造していた世界初の本格二足歩行ロボットの名が復活しています。

ホンダいわく、「0シリーズはオーナーと大切な人との関係を築く存在になります」とのことで、レベル3の自律運転にも対応します。

ホンダにとっては大きな転機となるはずの0シリーズ、発売開始は2026年の予定です。果たして消費者にはどのように受け止められるでしょうか?

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