ライフハッカー[日本版]2021年11月12日掲載の記事より転載
最近リリースされた「macOS Monterey」は、小さな変更を加えただけのいつものOSアップデートに見えるかもしれません。
一見すると、最大の新機能である「SharePlay」「集中モード」「ショートカット」は、iPhoneやiPadと統合するためのものに見えます。
でももう少しよく見てみると、いつもながらAppleがMac体験全体を向上させるような小さな変更を加えていることに気づきます。どこを見ればいいかがわかるとそれに気づくのです。
この記事では、あまり知られていないmacOS Montereyのおすすめ機能をご紹介しましょう。
- 1. 「Hello」スクリーンセーバーがすべてのMacに
- 2. バッテリーを長持ちさせる「低電力モード」
- 3. 「Split View」のタイル表示を簡単に切り替え
- 4. マウスのカーソル色をカスタマイズ
- 5. 「システム環境設定」でパスワードを管理
- 6. iPhoneのような「リセット」が可能に
- 7. 画像内のテキストをコピー&翻訳
- 8. 画面右下から「クイックメモ」を起動
- 9. iPhoneからMacに「AirPlay」でストリーミング
- 10. 「HEIC」の画像を「JPEG」「PNG」に素早く変換
- 11. 「Finder」の「フォルダへ移動」が機能アップ
- 12. ログイン画面でインタラクティブな「ミー文字」を
1. 「Hello」スクリーンセーバーがすべてのMacに
何より重要な機能からご紹介します。待望の「Hello」のスクリーンセーバーは、24インチのiMacだけの機能と思われていましたが、すべてのMacで使えるようになりました。
もうあの手この手を使って、PC画面をもう少しフレンドリーにしようとする必要はありません。
「システム環境設定」>「デスクトップとスクリーンセーバ」>「スクリーンセーバ」>「ハロー」を選択します。「スクリーンセーバーのオプション」をクリックして、テーマや表示言語を変更してください。
2. バッテリーを長持ちさせる「低電力モード」
何年も前から、iPhoneユーザにとって「低電力モード」はなくてはならない機能です。Appleは、macOS Montereyで同様の機能をMacに取り入れています。
この機能は「システム環境設定」>「バッテリー」>「バッテリー」>「低電力モード」を選択することでのみ有効にできます。
一旦有効にすれば、Macは電力の消費を抑え、バッテリーを長持ちさせてくれます。
3. 「Split View」のタイル表示を簡単に切り替え
「Split View」をよく使う人は、このちょっとした機能で大きな時間の節約ができます。Split Viewで簡単にウインドウ切り替えができるようになったのです。
ツールバーにある緑色の「最大化」ボタンの上にポインタを置き、「タイル表示されたウインドウを置き換える」を選択します。それから、デスクトップ上の使用可能なウインドウを1つ選び、切り替えてください。
4. マウスのカーソル色をカスタマイズ
macOS Montereyに新たに追加された楽しい機能です。マウスポインタの色をカスタマイズできるようになりました。
「色なんか変えてどうするの?」と思う人もいるかもしれませんが、ともあれ、「システム環境設定」>「アクセシビリティ」>「視覚」>「ディスプレイ」>「ポインタ」を選んでください。
すると、2つのオプションが表示されます。「ポインタの枠線のカラー」と「ポインタの塗りつぶしカラー」です。どちらかを選び、色選択ツールを表示して好きな色に変更してください。変更はすぐに反映されます。
元の設定に戻したい時は、「リセット」ボタンを押してください。
5. 「システム環境設定」でパスワードを管理
パスワードは「システム環境設定」で管理されるようになりました。もう「Safari」を開いて該当メニューを探し出す必要はないのです。
「システム環境設定」>「パスワード」を選択すると、すべてのパスワードを見ることができ、編集も可能です。アカウントの「2ファクタ認証」設定もできます。
さらに素晴らしいのは、クリック1つですべてのパスワードをインポート/エクスポートできるようになったことです。
6. iPhoneのような「リセット」が可能に
「システム環境設定」ではついに、初期化してOSを再インストールしなくても、Macをリセットしてクリーンインストールできる新しい機能が導入されました。
「システム環境設定」を選択し、メニューバーの「システム環境設定」ボタンをクリックします。そして、「すべてのコンテンツと設定を消去」を選びます。
画面の指示に従い、自分のアカウントと個人情報を選んで削除してください。
7. 画像内のテキストをコピー&翻訳
「テキスト認識表示」と「翻訳」はmacOS Montereyの2つの大きな機能ですが、デフォルトではどちらも隠れています。
でも使用中のMacがmacOS Montereyなら、ドキュメントからテキストをコピーするのと同じように、どんな画像からもテキストをコピーできます。
画像内のテキストにポインタを置くと、カーソルでテキストを選択できるようになるはずです。そうしたら、テキストを選択してコピーしてください。
翻訳機能は、普通のテキストにも画像内のテキストにも同じように使えます。テキストをハイライト表示して右クリックし、「翻訳」を選べば翻訳できます。
8. 画面右下から「クイックメモ」を起動
macOS Montereyでは、iPadの「クイックメモ」機能をMacに取り入れています。手早くメモを残したいけれど、「メモ」アプリを立ち上げるのは面倒、ということはありませんか?
そんな時は「クイックメモ」を使いましょう。
カーソルを画面右下に動かすと、小さな白い四角が現れます。新しいメモを使うには、その四角をクリックしてください。すると画面上のほかのウインドウの最前面に表示されます。
このアプリは本格的な機能も備えています。使い慣れたすべての書式やメディアにアクセスでき、また、保存したメモを「メモ」アプリからいつでも開くことができます。
9. iPhoneからMacに「AirPlay」でストリーミング
ついにMacが「AirPlay」のレシーバーとして、iPhoneやiPadからのコンテンツを受け取れるようになりました(Apple TVと同じです)。
デバイス同士が同じWi-Fiネットワークにつながっていることを確認してください。また、すべての接続が有効になっていることも確認しましょう。
そうしたら、iPadかiPhoneの「コントロールセンター」から、「画面ミラーリング」またはAirPlayのメニューを選んでください。すると自分のMacBookが表示されるでしょう。
それを選択すれば、すぐにiPhoneやiPadの画面をミラーリングしたり、iPhoneのメディアを再生したりできます。
10. 「HEIC」の画像を「JPEG」「PNG」に素早く変換
Appleの「HEIC」は、ファイルの容量を抑えながら高画質の画像を提供する優れた画像フォーマットです。その画像を自分のiPhoneで使っている限りは、ですが。
macOS Montereyでは、ようやく、HEIC画像をJPEGやPNGに素早く変換できるようになりました(その逆もできます)。
画像ファイルを右クリックし、「クイックアクション」>「イメージを変換」を選択します。ここで画像フォーマットとサイズを選び、「JPEGに変換」をクリックします。新しい画像ファイルは同じフォルダに保存されます。
11. 「Finder」の「フォルダへ移動」が機能アップ
Appleは「Finder」アプリの「フォルダへ移動」機能を大幅に改善しました。
メニューバーから「移動」>「フォルダへ移動」を選ぶか、キーボードのショートカットで「Shift」+「Command」+「G」を押してメニューを開いてください。
いつものようにパスを貼り付けるか、またはフォルダ名を入力すれば「Spotlight」と同じように検索もできます。結果は下に表示されます。
パスを選ぶと、ドロップダウンメニューでサブフォルダの選択肢が表示されるので、簡単に切り替えできます。
12. ログイン画面でインタラクティブな「ミー文字」を
「ミー文字」をアバターとして使う人には嬉しい機能です。Apple Watchの文字盤のミー文字のように、ログイン画面で、ミー文字が表情豊かに動いたりポーズを変えたりするのです。
パスワードを間違えると、ばかにするような表情さえ見せます。
ミー文字をアバターとして使っていない人は、「システム環境設定」>「ユーザとグループ」を選択して自分のプロフィール画像をクリックし、「ミー文字」を選択して切り替えましょう。
Tranlate: 浅野美抄子/ガリレオ