出社回帰の影響でITエンジニアの4割強が転職を決意――。IT企業の「ファインディ」(東京都品川区)が2023年4月25日、こんな調査結果を発表した。
「出社しろと言われたら間違いなく退職」
調査は2月15日~2月20日の期間、エンジニア職の395人を対象にネットで実施した。
リモートワークから出社回帰の流れが進み、転職意欲がこれまでなかったものの「転職した」人は17.2%、「転職活動中」は27.6%だった。出社数が増えても転職意欲は変わらずないと答えたのは34.5%だった。
調査の目的が「エンジニアの転職や働き方に関する意識調査アンケート」だったため、回答者に偏りがある可能性もあるが、ファインディは「出社回帰の影響を受けた4割強のエンジニアが転職活動を実施」と分析している。
年収別での勤務状況も聞いており、フルリモートは年収800万円以上の人が最も多く70.4%、600~800万が59.0%、600万円未満が44.3%だった。週3~5日程度の出社をしているのは、600万円未満が30.7%、600~800万が17.1%、800万円以上が10.2%だった。
2022年9月に実施した同じ調査に比べ、オフィスへの出社頻度が全体的に増えているとした。
調査はSNS上で注目を集め、「リモートワーク制度充実してる転職先探してる」「多少年収が下がってもフルリモートで働けるところがあるなら移りたい」「エンジニアは毎日出社する事に合理性を見いだせないんですよね」「出社しろと言われたら間違いなく退職すると思います」と共感が多く寄せられている。