厚生労働省の公式サイトに掲載されている、新型コロナウイルスワクチンの初回接種(1回目・2回目接種)を行う期間が「2022年12月末まで」から急に「2023年3月末まで」に延長されたのではないかとの指摘がSNSで複数上がっている。
厚労省は、初回接種に使用する従来型ワクチンが2022年内で国からの供給を終了されるとして、「年内に1・2回目接種を完了することをご検討ください」と、たびたびツイッターなどを通じて呼びかけてきた。
供給自体は22年内だが「3月末までは打てるワクチンがある」
厚労省公式サイトの「初回接種(1回目・2回目接種)についてのお知らせ」内にある、「接種を行う期間は、令和3年2月17日から令和5年3年31日までです」と書かれた箇所について、接種期間が延長されたのではないかと指摘する声が、23年1月5日頃からツイッター上で広がっている。
「初回接種は12月に終わりと宣伝してたのになぜ伸ばした?」
「初回接種の期限しれっと年度末に伸ばしてる」
「絶対期限延びると思ってた」
これまで厚労省は、ツイッターやFacebookを通して「1・2回目接種に使用する従来型ワクチンは、令和4年(2022年)内で国からの供給を終了する予定です」と報告し、22年内に初回接種するように呼びかけていた。
こうした投稿を受け、厚労省の公式サイトに現在記されている、コロナワクチンの初回接種を行う期間が「2022年12月末まで」から延長されたのではないかとする指摘が上がっている。
しかし、上記のサイトをウェブ上のアーカイブで確認してみると、2022年9月中のある時点で既に「令和5年3月31日」までと表記されている。厚労省は少なくとも10月以降、ツイッターなどで22年内の初回接種を呼びかけていたが、この期間も公式サイトでは「令和5年3月31日」までと表記されている。
厚労省健康局健康課予防接種室は23年1月6日、「ワクチンの供給自体は22年内なのですが、ワクチンには有効期限があり、3月末までは打てるワクチンがあるということです」とし、従来型ワクチンは既に国から供給されていないと、J-CASTニュースの取材に明かした。
厚労省公式サイトの「令和5年3年31日」という表記はいつ変わったのか。「以前は令和4年9月末までという表記もあったのですが、その期限を迎える前に延長されて、今のところ令和5年3年31日という表記になっています」とし、直近で変更したわけではないとしている。