「盗塁で明らかにイラついていた」 6回7失点KO、巨人が示したDeNAバウアーの攻略法

J-CASTニュース

   DeNAのトレバー・バウアーが日本野球の洗礼を受けた。2023年5月9日の巨人戦(新潟)で6回11安打7失点の乱調となり、来日初黒星。103球を投げ込んだが、3本塁打を浴びるなど巨人打線に打ち込まれた。

  • トレバー・バウアー投手(写真:AP/アフロ)

    トレバー・バウアー投手(写真:AP/アフロ)

  • トレバー・バウアー投手(写真:AP/アフロ)

「日本で成功するためには、機動力対策が急務」

   来日初登板となった3日の広島戦(横浜)では7回7安打1失点の快投。毎回の9奪三振で来日初白星と華々しいスタートを切ったが、他球団も研究してくる。巨人は三塁で不動のレギュラーだった岡本和真を今季初めて一塁でスタメン起用。三塁に新人の門脇誠を抜擢した。その門脇が16試合ぶりの先発出場でプロ初アーチを含む猛打賞4打点の大活躍。4回にはプロ初盗塁と躍動した。

   バウアーは地方球場のマウンドで不慣れな部分もあっただろう。気になるのは機動力への対応だ。この試合前まで12球団最少の4盗塁だった巨人が2盗塁に成功。初回も丸佳浩が盗塁失敗に終わったが、二盗を仕掛けている。

   スポーツ紙記者は、こう指摘する。

「バウアー攻略は機動力であることを巨人が示した。クイックが遅く、盗塁を仕掛けられると明らかにイラついていた。門脇が二盗に成功した場面は4回2死一塁で、打者が戸郷翔征というシチュエーションでした。アウトになれば、次のイニングは戸郷が先頭打者になるので、100%成功できるという確信がなければ盗塁を仕掛けられない。クイックだけでなく、牽制の癖なども巨人ベンチは見抜いているのかもしれません。バウアーが日本で成功するためには、機動力対策が急務になります」

   20年にサイ・ヤング賞を獲得するなど、メジャー通算83勝をマークしているバウアーは勝つ術を知っている。今後の登板で修正能力が試される。(中町顕吾)

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