アントシアニン色素はpHの値によって色が変わる。紫キャベツを追い抜き、最近その代表になりつつあるのがバタフライピー(のお茶)だ。
バタフライピーのシロップでソーダを作るとどうなるのだろう?気分は大人の自由研究である。
ついにここまでの知名度になったか!と驚きつつ買ってみた。バタフライピーとは、主にお茶やスイーツの材料として使われる、豆科の植物(の花)である。
バタフライピー自体にはたいして味がないため、レモングラスやミントなどとのブレンドティーがよく市販されている。
そんなバタフライピー、ある特性のためにinstagram等でたびたび話題になる。
筆者は昔、紫キャベツの煮汁でより鮮やかな反応を楽しもうとして、最終的に大量のキャベツ汁を飲むことになり悲惨だった。
ストレートで飲むと、さらっとした甘いシロップ。ちょっと硬水のようなクセを感じるのと、なぜか「薄めのカルピス」みたいな匂いがする。おいしいと言われればおいしい。
炭酸水自体が酸性のため、アントシアニンが反応してしまい青いままソーダになってくれないのだ。
それではカルディ公式がおすすめするような、青色のソーダは作れないのか。
いいや、できる。こちらのアイテムの登場だ。
海外では、二日酔いのときに出過ぎた胃酸を中和するため重曹水を飲むという。
太田胃散などの胃薬にも含まれており、少量であれば特に飲んでも問題はないが、デメリットとしては味があんまりおいしくない。コントレックスを初めて飲んだ時と同じ気持ちになる。
バタフライピーシロップに重曹を加え、よく溶かしておき……
このとき、炭酸水と重曹が反応してものすごい勢いで泡が出るため、できるだけ少しずつ注ぐのがコツだ。
たぶん「マジックアワーソーダ」みたいなオシャレな名前をつけるべきなのだろうが、やっていることはかなり理科の実験なので、筆者はこれを「pH調整ソーダ」と呼んでいる。
希釈して飲むタイプのシロップはオンラインストアから姿を消してしまったが、レモングラス入りのお茶と、バタフライピーを使用した青いパンケーキ(!?)は買うことができる。
シロップもまだ店頭でなら探せるようなので、大人の自由研究の気分で試してみていただきたい。