お値段、いつものやつの5倍以上! 紀ノ国屋の柿ピーを正座で食べよう

デイリーポータルZ

よのなかのものはおおむね「ピンキリ」だ。

高級なものがあるいっぽう、手ごろなものもある。

食料品にしてもそうで、食べることが好きだと日常的に上等なものを買うかもしれない。

私はどちらかというとできるだけ安く買いたいと思っている。食べるのは毎日のことだから、安く抑えたい。思えばあまり、高級の側の景色を知らないのだ。

高級スーパーの紀ノ国屋でプライベートブランドの柿ピーがあるのを見つけた。値段を見てみると「えっ!」。

こ、こんな世界があったのか……。(ご案内:編集部 古賀)
 

いつもの亀田のやつとどう違うんだろう

勇みながらもふるえて購入、あわせて亀田製菓の柿の種も買ってきた。

亀田のは個人的お菓子ランキング10位には余裕でランクインする、私にとって超重要菓子だ。おやつにつまみに大活躍している。

「高級なのはどれほどおいしいんだろう!」というときめき以上に「ちゃんと違いがわかるだろうか……」という不安の方が自分のなかでは圧倒的に大きいが、食べくらべてみよう。

ひとりだと不安なので、ライターの小堺丸子さんと西垣匡基ディレクターにもリモートでつきあってもらった。

厳正に食べ比べるべく、お二人にも同じものをお送りするぬかりなさだ。

3名でじりじり取り囲むように高級柿ピーを食べてみたい。

リモートで顔が白いが気にしない!

小堺:
ごめんなさい! 今日ちょっと顔が怖いくらい白いですね。日の光が当たっちゃって。

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ほんとだ! 左上から時計回りに、小堺さん、西垣さん、古賀

古賀:
リモートの世になってカメラで写した自分の顔を見せなくちゃいけなくなりましたよね。色味を合わせるの難しい。

小堺:
ははは。でもいいや、今日はこのままいきますわ。

古賀:
柿ピーの味にはなんの支障もないっすからね!

小堺:
顔が白くてもね!

西垣:
あんまり聞かないタイプのポジティブ……!

紀ノ国屋の柿ピーの容器は一生使える

古賀:
さて、本日食べ比べるのは、こちら。柿の種、柿ピーでございます。あえて表記は揺らしていこう。

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すぐ食べちゃうから袋があいていてごめんなさいね……

古賀:
みなさんどうですか? 日ごろ食べます? 

西垣・小堺:
食べます!

古賀:
ならよかった! 私も大好きなんですよ。普段はこの亀田のやつをよく食べます。今回はネットスーパーで6袋パックのを185円で買いました。

西垣:
おっ、185円は安いんじゃないですか。

小堺:
うん。安く買えてると思う。

古賀:
よっしゃ! 本気出した店だともっと安かったりもしますよね。とっても助かる。

小堺:
6袋入ってるから少しずつ食べられるしね。

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「ちょうど良い」の代名詞になるくらい1袋の量がちょうど良いんだ

古賀:
いっぽう……こちらが高級スーパー紀ノ国屋の柿の種です。

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ドン! こちらが紀ノ国屋で見つけた「柿の種 千葉産小粒ピーナッツ」

古賀:
なんと小型のプラスチックの容器に入ってるんだよね。タッパーみたいな。

小堺:
ね! 豪華!

古賀:
これちゃんと蓋も閉まるし食べ終わったあとも捨てられないよね、一生使わないとね! っていうぐらいのしっかりしたプラスチック容器

西垣:
包装からしてすでにお金がかかってますよね。

クイズ ハウマッチの時間です

古賀:
小堺さんと西垣さんにはまだこの紀ノ国屋の柿の種のお値段は明かしておりません。当ててもらおうかな~~!

小堺:
私の出番だな。

古賀:
亀田のは6パックで190グラム入り、今回の購入価格が185円。紀ノ国屋のは小さなパッケージだけどみっちり140グラム入ってます。

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あまり意識したことなかった重量、190g入り

小堺:
なるほど、なるほど。

西垣:
結構難しいですよこれ。

小堺:
う~~ん。やっぱり2倍くらいなんじゃないですか。だから……500円!

古賀:
おほほほほほほほほ! 丸子ちゃんはここでいつも良い仕事をしてくれるので、私は助かっておりまーす。

西垣:
うっとおしさが(笑)。

古賀:
紀伊國屋の柿の種のお値段は………税込み753円と、なっております!!

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紀ノ国屋マークから後光が見えてきた

小堺:
高っ!!!!!!

西垣:
結構ガッツリ高い!!!!!!

古賀:
高いよね! 高いよね! 興奮しちゃうよねっ!

小堺:
いや、高い高い。高級スーパーは柿の種までしっかり高い……。

グラム当たりで5倍の差!

古賀:
ちょっと高くて泣くレベルですよね。

小堺:
うん。手のひらサイズ、しかも柿の種で700円超えてくるのか。

古賀:
ね! しかもお土産でお渡しするギフトじゃないもんね。普通に寝そべってテレビとか見ながら食べるやつなのに。

小堺:
そうそう。だらだらしたお菓子。

西垣:
でも紀ノ国屋の柿ピーならギフトでも納得いきますよね。

小堺:
もらったらうれしいよね。

古賀:
ちなみに亀田の方は1グラム約1円。100グラム100円くらいです。で、紀ノ国屋の方は100グラム540円となっております。

小堺:
ええっ。

西垣:
すごい、5倍以上。

小堺:
店員さんこれ買うとき驚いてなかったですか? だって古賀さん、自分のと、あと西垣さんと私に送るために全部で3つ買ったんでしょう? そんな人いないですよ。

古賀:
全然、驚かれませんでしたことよ……。

西垣:
紀ノ国屋じゃふつうのことなんですね……。

古賀:
はい。「え!?柿の種に700円いただいていいんですか? しかも3個も?」ってならなかったです。

小堺:
そうか~~。

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レジ通過までに3人の店員さんが面倒をみてくれる

古賀:
紀ノ国屋はレジも大変に丁寧でしてね、普通はレジの手前にかごを置いてお会計をお願いするじゃないですか。

小堺:
はい。

古賀:
紀伊國屋は、レジの手前に店員さんが早くも一人もういるんだよね。

小堺:
え?

西垣:
どういうことですか?

古賀:
レジ前に待機してる店員さんが、おかごをレジまで置いてくれたり、こちらへどうぞ、って誘導してくれたりするの。

西垣:
おかごを!

小堺:
そりゃ700円の柿ピー買ったところで驚かないわ。

古賀:
しかも、レジを通したあとにエコバックにお詰めしてくださるのよ。

小堺:
あ、誘導した人がそこまでやるんだ。

古賀:
違うのよ、レジの先にもう一人別の方が待ってらっしゃるのよ。

西垣:
おおお……。恐縮しますね……。

違いが分かるか、それが問題だ

古賀:
食べてみましょうか。まずいつも食べてる亀田の方から。

小堺:
よっしゃ。 

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よっ! いつもの景色!

古賀:
そういえば亀田の柿の種ってピーナツの数減らしたんですよね。

小堺:
えっ? そうなの???

古賀:
国民投票だ~~って、ユーザーからアンケートとって決めたらしいんですよね。2020年の5月くらいから、柿6:ピー4が、柿7:ピー3に変わったんですって。

小堺:
うわ~ショック!

古賀:
私もピー派だからショック。投票は行かないといけないね。

小堺:
(食べる)ああ、うん、でも、これだね。柿とピー、それぞれの味は変わらない。

西垣:
これだなーという味ですね。

小堺:
知ってる、食べたことある味。

古賀:
おいしいねえ。

ピーが多い!

古賀:
一方の紀ノ国屋……まずもってして、ピーの多さ!

小堺:
多い。でもカップの下にはおかきがけっこうたまってるから……この見た目よりはおかきも入ってますね。

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みっしりしたこのピーの群れ!

古賀:
やっぱりどこで値段差をつけるかっていったら、ピーナッツの力が大きそうですよね。

小堺:
千葉産というのを前面に打ち出してるもんなあ。

古賀:
千葉のピーナツ、ちゃんと買うと本当に高いですよね。

西垣:
それだけに……いよいよ違いがわかるか、怖いですね。

古賀:
めっちゃ怖い。

小堺:
よし、いくぞ(食べる)。

古賀:
どお?

小堺:
おかきは…………だめです! わからないですね……!

古賀:
ちょ、ちょっと待ってよ! (食べる)……う……うん……香ばしくて醤油がまろやかなんじゃないかな。ギリギリ……そんな気がする……。

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あくまでギリギリ……

西垣:
自信持って!

古賀:
たすけて! 西垣さんも食べてみてください。

西垣:
(食べる)あ……。わからないっすね……(笑)。僕も。

古賀:
ピーの方でもっとちゃんと高級を感じよう!

小堺:
ピーナッツ、パッケージにも書いてあることではありますが、小粒ですよね。

古賀:
(食べる)……うん! 香ばしさがある。あとちょっとちゃんと甘い!

小堺:
そうだね、そうだ。甘いね!

紀ノ国屋で人気の商品

古賀:
紀ノ国屋の、とてもおいしかったけど、安い方もお安いなかで亀田もめちゃくちゃ頑張ってるのが分かってしまった。

小堺:
はいはい。それはもうね。

西垣:
ええ、ええ。

古賀:
すごい美味しいよ。私たちが食べ慣れ過ぎてるというのもあるか。

小堺:
口が慣れてるんだよね。

古賀:
紀ノ国屋のを食べ続ければそっちに慣れて、亀田には戻れなくなるのかも。

小堺:
それはそうなのかもね!

西垣:
こわいですね。

古賀:
これ、買ったときに、POPに「売れてます!」って書いてあったんですよ。

小堺:
うわ~、そうなんですね。紀ノ国屋の柿ピーから戻れなくなった方々買ってるんだ。

古賀:
紀ノ国屋の柿の種、良さと存在意義についてはじっくりかみしめさせていただきました!

(おわり)

よかったら動画でもどうぞ!

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 いつものやつと高級品をたべくらべ 

編集部古賀、ライター小堺、西垣ディレクターのほがらか3人組が、いつも食べている手ごろなものと、高級品を食べ比べ! 高級の側の景色を知っていこう。

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