超レア!ジンベエザメのイチャイチャ映像

魚の求愛はなかなか豪快。

ジンベイザメのセックスライフは謎が多いと言われています。この度、研究チームがジンベエザメの求愛行動の撮影に成功したそうです。

オーストラリアで撮影成功

2024年5月、研究チームは、西オーストラリアのニンガルー・リーフ沖の水深40メートルの海域で、メスのジンベエザメを発見したという観測機からの連絡を受けて、潜水を開始しました。そのサメのサンプリングをおこなった直後、オスのジンベエザメが現れ、2匹のサメのコミュニケーションを撮影することができました。この研究は今月のFrontiers in Marine Science誌に掲載されています。

ジンベエザメはサメやエイなどと同じ軟骨魚類に属しています。そして世界最大の魚類でもあり、体長は約9メートルに達します。アメリカ自然史博物館によると、これまでに確認された最大のジンベエザメは、体長18.8メートルだったそうです。1953年に発見されたジンベエザメの最大の卵の長さは、約30センチのものだそう。

謎多きジンベイザメの求愛

そんな巨大なジンベイザメの交尾行動は、大部分が謎に包まれています。これまでに求愛行動が観察されているのは、セントヘレナ島沖とニンガルー・リーフの2カ所のみなのです。

今回、観察された場所であるニンガルー・リーフでは、過去10年間で1,000匹以上のサメが確認されていて、そのデータによると、オスのジンベエザメはメスの3倍もの数が生息しているとのことです。

セントヘレナ沖では、ジンベエザメたちが腹と腹を合わせる体勢をとる様子がかつて観察されていますが、最近はそこまでの求愛行動は見られていませんでした。しかし、2024年5月のニンガルー・リーフでの観察では、オスのサメがメスを追跡し、何度も突進する行動が観察されたのです。

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研究チームは、オスは遊泳速度を上げ、メスの尾に突進し、今度は接触して一瞬尾を噛んだと報告しています。また「メスは素早く方向を変え、胸びれを下向きにしてオスと向き合う体勢をとった」とのことです。

2頭の恋の行方は?

しかし、この2匹、結局は結ばれなかったようです。メスはオスから離れ、「急速に深場へと潜行した」とされています。研究チームによると、観察された行動で交尾の成功には至らなかったようですが、深場で2匹が交尾した可能性も否定できないとのことです。研究チームは、観察されたメスの体サイズから、性的に未成熟だった可能性もあると結論付けています。

現在、ジンベエザメは絶滅危惧種に指定されています。アメリカ自然史博物館は、過去75年間で個体数が50%減少した可能性があるとしています。違法な漁獲に加え、石油流出、プラスチック汚染、船舶の往来や観光など人間の活動により、生息地が脅かされています。

この映像で、ジンベイザメたちが絶滅の脅威に直面しながらも、しっかりと子孫を作り、生き続けていることが示されています。このカップル、オフカメラではうまく行っているといいですよね。

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