2024年10月22日、株式会社天空が新作ノートPC「GPD DUO」の予約をスタート、12月に発売すると発表しました。
GPD DUOはディスプレイを上下に2つ搭載した、2画面ノートPCです。PCでたくさんのものを表示したいとなれば外部ディスプレイが思い浮かぶ人が多いかと思いますが、これなら便利な2画面環境を出先でも使えます。スペースの問題で外部ディスプレイは置きにくい…なんてケースでもハマるかも。
「ノートPCの上に2枚目のディスプレイがついてる」んですが、これがなかなかよさげ。視線をちょっと上げるだけでもうひとつのデスクトップが見えます。
脇に拡張ディスプレイを置くよりも目の移動量が少ないかも、個人的にはラクに感じました。
作業に必要なアプリを2〜4つ開いておくこともできますし、YouTubeのながら見もOK。攻略サイトを開きながらゲームもいけますね。
どちらのディスプレイも13インチの有機ELで、解像度も2800×1600と高く、描写も美しかったです(キャリブレーションされてて、Delta E < 1です)。
スペックも踏まえると、複数ウィンドウを行ったり来たりしがちな人──特にいろいろ並行利用するクリエイター・プログラマー向けかなと思います。ノートPC向けの最新Ryzenを搭載していますが、独立したGPUはなし(ゲームを動かせるパワーもありますが、最高設定で遊ぶ仕様ではありません)。
そのぶん価格がいい感じなのがGPD DUOでもうひとつ印象に残ったところです。予約キャンペーン込みだと24万6700円からとなっており、手が伸ばせるラインかと思います(2画面ノートPCは他にも出ていますが、35万円くらいしたりします)。
既存の2画面ノートPCとは微妙に異なる方向性を採用しつつも、「これはこれでアリじゃん」となったのがおもしろかったですね。
主要な2画面ノートPCはキーボードが外れるタブレット的なPCになっているんですが、いろんなスタイルがとれすぎて迷うところがちょっとあります。
対するGPD DUOはシンプルに「画面が増えたノートPC」。いつも使っているノートPCの延長上にあって、便利なシーンがぱっと思い浮かぶのがとにかくよかったです。
今年は「PCでどう2画面するか?」にいくつか選択肢が増えたように思います。GPD DUOのような2画面ノートPCもそのひとつですが、VAIOのように超軽量なモバイルディスプレイで拡張する方向性を提示するメーカーも。もちろん、外部ディスプレイには外部ディスプレイのいいところがありますし。
「どれが自分に合っているか」を考えて選ぶのが楽しくなったかもしれません。