【最後は納得】神戸・三ノ宮のタクシーで「1番ウマい店まで」とお願いしたら … 死ぬほど適当な答えが返ってきてアセった!

ロケットニュース24

その土地をよく知るタクシー運転手にオススメのグルメを紹介してもらう本企画。この日、私は神戸の中心・三ノ宮駅へ降り立った。鳥取県出身の私にとって神戸は “最も近い都会” のはずだが、実は私、神戸のことをほぼ知らない。

なぜなら神戸という土地は “大阪と近すぎる” という運命を背負っているから。三ノ宮から大阪中心部までは普通列車でも20分ほどで行けるため、地方民を「それなら大阪まで行っちゃおっか……」という気分にさせがちなのである。

近くて遠い三ノ宮……一体どんな名物グルメを秘めているというのだろう?

・さっそく訪れたピンチ

午前11時ぴったりにJR三ノ宮駅へ到着した私。

外へ出ると目の前にタクシー乗り場が。東京では見かけない色合いのタクシーもあり、知らない土地へ来た〜って感じがするな。乗車歴が長そうな年配ドライバーに狙いを定め、いざ乗車! 東京から来たんですけど、このへんで1番おいしいお店までお願いしま〜す!


すると……


運転手さん「え? そう言われてもなァ……何が食べたいかによるわなァ……」


おおっと! なんだかツレない返事が返ってきてしまった! 確かに三ノ宮は大都会ゆえ、方向性を指定せねば運転手さんとて迷ってしまうに違いない。え〜と、神戸といえば……中華。あるいは洋食のイメージがあるな? ってことで、洋食か中華でお願いしま〜す!


運転手さん「う〜ん……ほんじゃ、南京町でもいこかァ……」


ホッ! あやうく断られそうになりつつも、ようやく走り出したタクシー。私の記憶が確かなら『南京町』とは神戸中華街のことだ。恐らく彼は、行きつけの中華料理屋へ連れて行ってくれるつもりなのだろう。

おやっ? さっそく車窓に映ったこの景色、なんだか見覚えがある気がする。すみませ〜ん運転手さん、これって……


運転手さん「はい、660円ね」


・目と鼻の先だった

……って近ァァァアア!!! 実は三ノ宮駅と神戸の中華街、歩いてもわずか15分ほどの距離だったのである。おまけに中華街の中へは車で進入できず、『長安門』と書かれたゲートで降ろされてしまったぞ。ヤバいヤバい。早く1番ウマい店を聞き出さなくては!


運転手さん「 “食べ歩き” がええんちゃう? 色々売ってるから、ちょっとずつツマんだら」

──それでは企画の趣旨とズレてしまうため……オススメのお店を紹介して欲しいのです。

運転手さん「じゃ “行列の店” を探してごらん。行列ができてれば、まず間違いないから」

──そ、そこをなんとか、もう少し具体的に……! この通りですッ!!!(深々としたおじぎ)


……すったもんだの末、どうにか「行きつけってほどではないが、たまに行く」というお店を紹介してもらえた。たった660円(初乗り料金)で手間取らせたことを詫びる私に、笑顔で「気をつけてね」と声をかけてくれた運転手さん。三ノ宮、あったけぇ……!

さて。そこから中華街のメインロードを歩くと、確かに肉まんやチマキなどの軽食を売る店が軒を連ねていた。運転手さんの言う通り、食べ歩きをしたらさぞ楽しいだろう。次回は友達を連れて来ようっと。

しかしながら、平日だったためか街は閑散としており、 “行列のできる店” はどこにも見当たらない。やはり店名を聞き出しておいて正解だった。危ないとこやで……!

そしてメインロードから路地を進んだ先に……

運転手さん推薦の中華料理店『雅苑酒家 本店』を発見! なんだか高級そうで不安になるけど、いざ入店!


・お手頃オシャレ中華だった

お店でオススメを尋ねると、税込1650円のランチフルコース(平日限定)を提案された。

メインディッシュは8種類の中から選べる。私は大好物の八宝菜で決まり!

先に運ばれてきたコーンスープは、プラス550円でフカヒレスープに変更も可能。ただしコレ、メチャクチャおいしかったので、よほどのフカヒレ好きでなければ変更の必要はないだろう。見た目はよくあるコーンスープなんだけど、味わいが全然違うんだよなぁ〜。

続く前菜のエビマヨはプリップリ! ナッツ、リンゴ、レタスも添えられ、食感が楽しい仕上がりになっている。

メインの八宝菜も超豪華! 大きなエビやイカが惜しげもなくゴロゴロ転がっている! 味はあっさりお上品!

この高級感、そのへんの街中華には到底マネできぬ芸当だ。

そこへご飯(食べ放題)デザート、さらには香ばしいお茶も急須ごとついてくる。これで1650円(税込)とは、なかなか安いんじゃないだろうか。ムードもいいし、席は広々としているし……ちょっとしたお出かけやデートにもってこいって感じ! ごちそうさまでした〜!

そして食事を終えてメインロードへ戻ると……なんと! あちこちに行列が出現している!

私が中華街へ到着したのは午前11時30分ごろ。なるほど……あれは少しだけ時間が早すぎたというワケだったか。先ほど「どこにも “行列のできる店” など見当たらない」とお伝えしたが、謹んで訂正させていただく。やはり地元タクシー運転手の言うことに間違いはなかった。

次回は運転手さんの言ったとおり、食べ歩きをしながら行列の店を探してみるのもイイかもしれない。横浜ほど広くはないけれど、可愛くて人々の温かみがあった南京中華街。神戸を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてくれ! ただし三ノ宮駅からはタクシーより徒歩で向かったほうが得策だぞ〜!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 雅苑酒家 本店
住所 兵庫県神戸市中央区栄町通2-8-7
時間 月~金・祝前日11:30~15:00(L.O.14:45)、17:00~21:30(L.O.21:00) / 土・日・祝日11:30~15:30(L.O.15:00)、16:30~21:30(L.O.21:00) ※新型コロナウイルスの感染状況によって営業時間が変更になる可能性があります

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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