最新のスマホとは違うレトロな画づくりと、速写性の高さで一世を風靡しているコンパクトデジタルカメラ、通称「コンデジ」。
なんとなくコンデジ欲しいな〜と思っていたタイミングで、“とあるデバイス”が僕の目に留まったんです。
「心の底から最高!」と思えたその1台を、今回はご紹介します!
2013年に発売された古の名機
これ、コンデジの代わりとしていいのでは? と考え購入したのが、2013年に発売された「iPhone 5s」。
最高峰の美しさと評されるミニマルなデザインと操作性の良さが多くの人に愛されて、名機としての確固たる地位を築いた1台ですね。
僕が高校生時代に使っていたスマートフォンでもある「iPhone 5s」が、2024年の“今”にマッチする要素をいくつも持ってたんです!
キレイすぎない世界観が最高!
最近のスマホはカメラ性能が飛躍的に向上し、「これ以上の進化は見込めないのでは?」と思えてくるほどのもの。逆にいうとキレイすぎて隙がないというか、どこか見飽きてしまう印象も。
若い世代を中心にコンデジが人気なのも、「スマホでは出せない味のある写真を撮りたい!」と望んでいる人が多いからなのかなと。
「iPhone 5s」のカメラが持つナチュラルな色味が、そこにうまくハマっている気がしていまして! 以下、作例をいくつか。
さらに「iPhone 5s」の真骨頂は夜!
適当にシャッターを切っただけでこの世界観、最高すぎる……。
暗所でも明るく鮮明に撮れる最新のスマホでは出せない、白飛び黒つぶれをなるべく抑制しつつもノイズは出てしまう感じの画づくりが、平成の雰囲気を想起させて、楽しい。
ノスタルジックというか、レトロというか。ノイズの乗り具合が絶妙なんですよね。
くわえてカメラを起動してからシャッターを押すまでの速写性も優秀で、撮影時のハードルが低いのもポイント。
ミラーレス一眼でキレイな写真を撮るのも大好きだけど、パッと取り出してパッと撮れるだけでこの世界観を作り出してくれる「iPhone 5s」には、独自の楽しさがある!
僕たちが写真に求めているのは、単なるキレイさだけではない、記憶にも残る体験なのかもしれないと気付かされましたね。
今では考えられないコンパクトな筐体
当時は当たり前だった高さ123.8mm × 幅58.6mm × 厚さ7.6 mmのサイズ感と、わずか112gの重量。
数字だけではあまり伝わらない気もしますが、実際に手に持ったときのこのコンパクトさは驚異的です。
コンデジでも、このサイズ感に収まっているカメラはほとんどないはず。
普段のスマホとなんら変わらない操作感で、カメラを出先に持ち出す際の“ちょっとしたわずらわしさ”さえ解消してくれます。
コンデジとして買ったつもりだけど…
購入した目的は、“コンデジとして”でしたが、Apple製品の完成度の高さも相まってアプリも快適に使えます。
もちろんOSの古さゆえにダウンロードできないアプリもありつつも、その不便さが逆に新鮮なんです。
必要最低限のアプリだけをインストールしておけば良いというのは、どこかデジタルデトックスのようでもあり。
膨大な情報を受け取るインターネットをいい意味で遮断してくれて、ストレスのない時間を過ごせるんですよね〜。
個人的に激アツすぎる使い方
音楽プレイヤーとして使用した時のワクワクも、大きな魅力のひとつ!
誰もがワイヤレスイヤホンを持っているといっても過言ではない現代に、3.5mmのイヤホンジャックに有線のEarPodsを差し込んで、僕が高校生のころ激ハマりしていた『欅坂46』を聴く。
そりゃあ今のイヤホンと比べたらノイキャンもなければ音質も劣っています。しかし、その物足りなさすらも風情に感じられる。
有線イヤホンをスマホにぐるぐる巻きつけてポケットに入れる、これ、みんなしてましたよね?
これからはコンパクトな「iPhone 5s」と文庫本だけを持って出かける、なんてこともしたいな〜。
デバイスにまつわるアクションのひとつひとつに懐かしさが感じられるのも、2024年に「iPhone 5s」を激推したい理由のひとつです。
僕はメルカリで購入しました
ちなみに僕は、メルカリで中古の「iPhone 5s」を購入しました。その価格、なんと3,500円。
人気のコンデジは価格が高騰しプレ値になってしまっていることを考えると、この手の出しやすさはあまりに魅力的……。
とはいえ13年前のデバイスということもあり、市場に新品はほとんどないので、購入する際には状態などに注意してくださいね!(とくにバッテリーの劣化具合は購入前にしっかり調査しておくといいかもしれません。)
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Photo: MasakiNonaka