スマートグラスの開発、販売を行うSolosが、最新スマートグラスモデル「Solos AirGo Vision」を発表。
まだまだ市場の小さなスマートグラスですが、AirGo Visionの特徴はChatGPTとGeminiに対応していること。Solos AirGo Visionは、今年後半に発売予定。価格は249ドルから。
マルチモーダルが飛躍の鍵?
比較的安価なスマートグラスを開発してきたSolos。最新モデルは、OpenAIのChatGPTとGoogleのGeminiに対応しているのが特徴です。最近流行りのAI乗っけただけでしょ?じゃないんです。スマートグラスがついに大きく跳ねるかもと期待したくなる理由があります。それは、マルチモーダルAI(テキストや画像をまとめて処理できるAI)。
マルチモーダルなAIを載せることで、視覚(カメラ)と聴覚(マイク)で情報を収集、思考、伝えることができるようになります。メガネに搭載されたカメラから、ユーザーが何を見ているのかを共有し、ユーザーの話す言葉から知りたいことをキャッチ。その情報を、スピーカーから音、または視覚的にメガネのディスプレイに反映させて伝えることができるようになるでしょう。それもリアルタイムで、ね。
残念ながら、Solos AirGo Visionの基本モデルはカメラがついてないので、ビジュアルでの情報収集はできないのですけれど。また、メガネがディスプレイにもなっていないので、ビジュアルで情報をユーザーに伝えることもできないのですが。また、AIを使った機能としてどこまで何ができるのかもよくわかりません。発売されてみないとなんともいえません。なので、あくまでもこれは今後こうなるかもという話ではあります。
しかし、Solosがスマートグラスにマルチモーダル可能なAIを搭載したことで、今後、市場が、業界が大きく変わるきっかけにはなるかもしれません。もちろん、AI自体のパフォーマンスアップしだいでの期待ではありますが。
Google Glass覚えてる?
Googleが開発していたスマートグラスGoogle Glass、覚えていますか? 2012年に発表され、2013年に開発者版が発売。日本でも2021年に発売されました。が、2023年に販売終了。
発表当時は、その目撃情報だけでも盛り上がっていました。やれカフェでかけている人がいた、やれ映画館でかけてる人を見た。作品盗撮にならないのだろうか、知らない間に写真を撮られたかもしれなくて怖いなんて議論されましたが、全部杞憂に終わりましたね。だって、ぜーんぜん普及しないままだったので。
その後、レイバンが聴覚的な機能のみのスマートサングラスを出したり、Snapchat有するSnapがARグラスとしてSpectaclesを出したり、Metaもレイバンとコラボして切磋琢磨してはいますが、一般的と呼ぶににはほど遠いところ。
一方で、AIを活用した新たな端末も増えており、例えば今年にはいってHumane AI PinやRabbit R1がでていますが、どちらもまだ難しい状況。AI系端末(ハード)は、結局のところAI(ソフト)の進化しだいではあります。が、その中でもスマートグラスとAIの親和性は非常に高いのではないでしょうか。
スマートグラス、長いながーい時を経て、いまやっとちょっと期待しています。
Source: 9to5Google