試乗あり・お土産あり・トキメキありの自転車の祭典 CYCLE MODE TOKYO 2024 を、じっくり味わってきました。
中でも満足度が高かったのがGARMIN(ガーミン)の特大ブース。
こちらで最新のインドアサイクルトレーナーに乗れると聞いて、ウキウキしながら試してみました。
まさかこんなところでMt.富士ヒルクライム(自転車で富士山五合目までスバルラインを駆け上がるやばーいサイクルイベント)を疑似体験することになるとは…ね。
ガーミンの最新サイクルトレーナー
これが超静音性インドアサイクルトレーナー「TACX NEO 3M(税込で33万8000円)」。
ガーミンのラインアップでは最新かつ最上級モデルとなっています。
インドアサイクルトレーナーというのは、屋内で歩いたりジョギングできるようにするトレッドミルの自転車版です。屋内でも自転車で走れるようになります。
エアロバイクと似ていますが、ロードバイクのようなスポーツ自転車に取り付けるところが特徴。外を走れる自転車が、家の中でも乗れるようになるのがちがいです。
10分だけでもいい汗かけた
乗り心地はいかに? さっそく試乗スタート!
専用のアプリ「Tacx Training App」を使って、人生初のバーチャルサイクリングを体験しました。
国内外のコースが設定されているそうで、そのうち国内のコースを二つ走ってみました。画面に写っているのは山中湖あたりの風景。つかの間の下り坂を楽しんでいるところです。
走行中はパワー(ワット数)・スピード・消費カロリー・経過時間・ケイデンスなどが表示され、なんだかやる気を触発されました。もっとすごいワット数を叩き出してやる!みたいな。
自分の実力を知る
その後、くだんの富士ヒルクライムを体験してみることに。
編集部かみやまと黒田と交代しながら必死で漕ぎました。10分も乗ったらもうみんな汗だく。斜度7%ぐらいの坂がずーっと25kmほど続きます。ラストの一番キツイところもバッチリ再現されてました。これ、リアルだったら無理でしょ!
でも、そこはインドアサイクルトレーナーのいいところ。いつでも自転車を降りて、トレーニング終了〜できちゃうわけですから。
勾配、出力、または FTP に基づいて自分だけのカスタムワークアウトを設定することもできるそうで、自分の持っている力を知るのに有効だと思いました。
ガーミンのスマートウォッチで計測した心拍データがこちら。
10分間だけでしたが、かなり高負荷な運動を行なえたことがわかりますよね。
タイパよし、スペパよし
正直言って、これまでインドアサイクルトレーナー全般に、乗ったこともないのに「つまらなさそう」と偏見を持っていたんです。
今回、TACXに乗れたことで、その偏見を捨てることができました。
自転車って、漕いでるだけでも楽しいってことがわかりましたから!
いつでも好きな時に好きなだけ汗だくになれるし、お風呂に直行できるのも魅力的。
過密スケジュールで時間が取れない日も、これからの梅雨シーズンも、スキマ時間にいつでも“自転車乗りたい欲”を満たしてくれるガジェット、それがインドアサイクルトレーナーなんですね。
そんなに場所を取ることもないですし。とはいえ、TACXをリビングに置かせてもらえるかどうかは、家族との交渉次第だな…。
静音仕様で設置もラク
家族との交渉を有利に進める材料としては、
- 超静か
- 設置・片付けがラク
- 場所を取らない
この3点が使えそうです。
ベルト非搭載型なので、ほぼ無音でした。自転車のチェーンが回転する音と、ギアチェンジ音が響くぐらい。
乗ってるうちにだんだんしんどくなってきて、息が荒くなったり、奇声を発したりするようになるのは別として。
マグネット式の仮想フライホイールにお手持ちのロードバイクを固定するだけなので、設置がラクそうです。
あとは、専用マットのほかにもタオルを床の上に敷き詰めたり、自転車のフレームに巻きつけたりしておくと良し。
ここはサウナか?!と思うほど、汗が吹き出してくるんですよ。なので、前方に強力な扇風機を設置しておけばなお良し。
前後左右にきしむモーションプレート
それと、乗ってみてわかったんですが、TACX NEO 3Mのウリであるモーションプレートは揺れ方がダイナミック。
特にダンシング(立ち漕ぎ)している時などに大胆に揺れて、床からの突き上げを吸収してくれます。
車体も左右にきしむので、自然な乗り心地でした。激しく漕げば漕ぐほど自転車が揺れて、臨場感を味わえました。
ちなみに、ガーミンによれば TACX NEO 3Mは最大負荷2200Wまで、再現斜度25%まで対応しているとのことですが…、そんなにキツイこと誰がやるんだろ?
もしもあなたがそんな少しイカれたサイクリング体験を求めているのであれば、ガーミンのハイエンドサイクリングガジェットが望みを叶えてくれるかもしれませんよ。
Photos: かみやまたくみ、山田ちとら
Source: GARMIN