劇団ひとり たけしとの秘話語る – 女性自身

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(撮影:石垣星児/BLOCK BUSTER)

「たけしさんの自叙伝『浅草キッド』は、10代のころからよく読んでいたんです。芸事に夢を抱く若者が浅草に集って、ばかげた日常を繰り返す。そんな泥くさい芸人の世界に憧れて、7年ほど前に映画にしたいと思い立ち、ようやく実現できました」

そう笑顔で語るのは、映画『浅草キッド』(12月9日よりNetflixにて全世界独占配信)で監督・脚本を手がけた劇団ひとり(44)。

昭和40年代、若き日のビートたけしと、萩本欽一や東八郎など多くの人気芸人を育てた深見千三郎との、不器用だけど、愛情深い師弟関係が丁寧に描かれている。

主役のタケシを演じるのは、柳楽優弥だ。

「たけしさんに極力似せるため、長いときには8時間くらい『バカヤロー』『コノヤロー』と稽古していました」

深見やタケシが客に対して、そんな悪態をつくシーンも描かれているが、それだけ芸にプライドを持っていたからだ。

「ボクは長いものには巻かれるタイプですが、こんなはちゃめちゃで粋な芸人に憧れる気持ちは失いたくないし、伝えたいです」

そんな劇団ひとりが、今だから明かせるビートたけしとの秘話を教えてくれた。

【秘話1】

「たけしさんとの初めてのレギュラー番組でのこと。本番前、スタジオを盛り上げるためにADさんが前説をしているとき、セット裏でたけしさんが、ルーティンのようにカッカッカッってタップを踏むんですね。“うわー、かっこいい!”って感動して。映画の冒頭のシーンは、あのとき、ボクが見たたけしさんの姿なんです」

【秘話2】

「以前、たけしさんが『パソコンで原稿を書くと、いろんな機能がついているから気が散る』と言ったので、気に入られたい一心で、文字しか打てない機械をプレゼントしたんです。ところが1カ月後に『データが全部消えたんだよ!』って。ボクが悪いわけじゃないけど、たけしさんの顔にアウトレイジ感が出ていたので、謝りました」

【秘話3】

「たけしさんと秋元康さんの会食に、一度だけ同席させてもらったんです。予約に1年半も待つ高級すし店でコース料理をごちそうしてくださったんですが、『本日のメインです』って出されたおすし、何だと思います? 普通、トロやウニだと思うじゃないですか。それがサバなんですよ。“これが通の食べ方なのか”って驚きました」

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