カナダ発のアウトドアブランド、ARC’TERYX(アークテリクス)。
普段使いできるデザインでありながら、登山やキャンプで使えるタフさを備えた製品が数多くラインナップされており、僕もいくつかの製品を愛用しています。特に「アロー22」というバックパックは登山時に重宝していますが、街中で見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
普段からアークテリクス製品を愛用している方はもちろん、アークテリクスの魅力をこれから知りたい!と思う方にもぴったりなイベントが、この4月から開催されるみたいです。
アークテリクス史上最大規模のイベント
2024年4月20日(土)~5月5日(日)に東京・原宿で開催される、アークテリクス史上最大規模のイベント「ARC’TERYX MUSEUM」。展示会場はブランドの世界観を伝える「Who We Are」エリア、プロダクトの進化を伝える「Innovation」エリア、プロダクトの耐久性やユーザーとアークテリクスとのストーリーを伝える「ARC’HIVES / ReBIRD」エリアの3フロアで構成されています。
特に「ARC’HIVES(アーカイブス)」エリアでは一般のお客さんから募集した100点以上のアークテリクス製品が展示されるのですが、その製品にまつわるストーリーと一緒に展示される点が魅力的です。山岳ガイドやアウトドア愛好家、アークテリクススタッフの方まで、さまざまな方にとってのアーカイブスが飾られます。
人と製品のストーリーに触れられる
当日展示されるアーカイブスの中から、いくつかピックアップしてご紹介。こちらの「BETA SR JACKET」(1998)は、ナムチェバザールというアウトドアショップで代表を務める和田幾久郎さんのアーカイブス。以下は一部分の紹介ですが、イベントサイトより全文読むことができます。
これからも、世の中のアウトドアの素材、テクノロジーの最先端を追い求めてもらいたいと思っている。どこへ行くにも着ていきたくなる一着、ユーザーのとっておきの一着になるものを作ってほしい。思い出をため込んでもらうには耐久性も必要。アークテリクスにはそんな商品を期待している。
「ALPHA LF 30」(2013)は飲食業界で働く相川武夫さんのアーカイブス。日帰り登山に行った際の過酷な体験談と共に、「ALPHA FL 30」への愛が綴られています。
私は以前、ヘリで遭難救助されたことがあります。その時使っていたのが、この「ALPHA FL 30」。下部にある多くの傷は、あの時の厳しさを今でも教え続けてくれます。購入してから今年で10年になる「ALPHA FL 30」が、今でもラインナップにあることが、私はとても嬉しくてなりません。多謝。
「ACTO MX JACKET」(2011)は山岳ガイドである新名健太郎さんのアーカイブス。当時のアークテリクスアンバサダー、ジョー・グラントと世界遺産・小辺路を旅したときのエピソードが残されています。
ジョー・グラントは「Squid Ink(イカ墨)はアークの中でも好きな色だ」と言った。「わたしも同じく」と意気投合した。仏教ではこの紫は袈裟の色で、「忍辱」を表しているとのことだった。あれから11年、 「ジョー、わたしもまだ99%の忍耐の先にある、一瞬のキラメキを求めて暮らしているよ」と。
全てのアーカイブスは「ARC’HIVES」BOOKとして、4月20(土)より順次アークテリクスブランドストア全店に設置される予定です。140ページに渡るアルバムとなっているそうですが、どのようなエピソードやアイテムが載っているのかぜひとも読んでみたい!
もし僕が愛用している製品が載っていたらその製品のことをますます好きになると思いますし、何よりそのエピソードを書いた人と話してみたくなるだろうと思いました。
今回紹介した「ARC’TERYX MUSEUM」は2024年4月20日(土)~5月5日(日)に「6142 HARAJUKU」にて開催予定。入場無料ですので、ゴールデンウィークの予定がまだ決まっていない方は、ぜひ行き先の候補に入れてみてください。
Source: ARC’TERYX