手塚治虫の隠れた名作が実写化。まさかの「カメラはiPhoneだけ」

iPhone 15 Pro、なら。

手塚治虫の隠れた名作『ミッドナイト』が全編19分のショートフィルムとして初めて実写化されました。

今回は「iPhoneで撮影『ミッドナイト』プレミア試写会」で実際に筆者も本作を鑑賞したのですが、iPhoneだけで撮影されてることを途中から忘れてしまうほど、クオリティの高い映像にグッと引き込まれてしまいました。

本編はもちろん、撮影の舞台裏トークもとても興味深かったです。

「iPhoneだからこそ」実現した短編映画

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Video: Apple Japan / YouTube

Apple(アップル)の「iPhoneで撮影-Shot on iPhone」の一環として企画された実写版『ミッドナイト』。本編に登場するすべてのショットがiPhone15 Pro (Max)オンリーで撮影されています。

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Image: Apple

たとえば、本編のヒロイン、カエデ(加藤小夏)が走るシーンではiPhone 14シリーズ以降のモデルに搭載されているアクションモードを活用。

現場ではiPhoneを手にしたカメラマンが役者と一緒に走りながら撮影したとのことです。実際に本編を見てもまったくブレを感じさせない映像に仕上がっていたのは凄まじいの一言(まさかジンバルもリグもなしの、素のiPhoneで撮っていたとは…)。

また、今回の『ミッドナイト』の撮影で三池崇史監督が1番驚いたことは、「これだけ無茶な撮影をしても、iPhoneが壊れなかったこと」だそう。映像についてもスムーズに撮影することができたため、”あえて編集で振動を足した“カットもあったとのことです。

そのほかにも、本作では5倍光学ズーム(iPhone 15 Pro Maxに搭載)、映画のようなボケ具合を表現できるシネマティックモード(iPhone 13シリーズ以降が対象)を活用。

さらに劇中のCG作成のため、iPhoneのLiDARスキャナを使い、車をミリ単位でスキャンしたことが明らかになっています。

iPhoneで映画を撮影する1番の強みとは?

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Photo: はらいさん

三池崇史監督や主演の賀来賢人さん、撮影技師の北信康さんがiPhoneの強みとして共感されていたこと、それはiPhoneのサイズ感について。

通常のカメラでは入り込めないシーン(車のアクセルを踏み込み、下から思いっきり煽ったカット)などはあのサイズ感だからこそ実現したと伝え、監督は「革新的だった」とコメントしていました。

プレミア試写会では撮影現場の雰囲気を忠実に再現

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Photo: はらいさん

監督および出演者のトークショーが終わると、今度は『ミッドナイト』の世界観が堪能できる体験エリアへと案内されました。

ここでは実際に撮影に使われた衣装や撮影機材などが展示されていて、撮影現場の雰囲気を直接肌で感じられるような素敵な空間となっていましたよ。

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Photo: はらいさん

たとえば、iPhoneで撮影している様子をリアルタイムに確認できるモニターが設置されていたり、

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Photo: はらいさん

iPhone 15 Proが装着されたリグを持ち、撮影の雰囲気を実際に体験することもできました。この光景、メイキング映像ではよく見ますがなかなか体験できないものなのでは?

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Photo: はらいさん

また、会場内には実際に本編でキャストが着用された劇中衣装の展示もありました。

『ミッドナイト』はわずか19分のショートムービーとはいえ、iPhone 15 Proだけを使い映像作品を撮るという一見無謀すぎるようなチャレンジを見事成し遂げたように思います。

本編と同じくらい面白かった舞台裏映像はこちらです。

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Video: Apple Japan / YouTube

Source: ©Tezuka Productions ©Apple.Inc

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