2023年1月5日の記事を編集して再掲載しています。
プロジェクター設置の煩雑さも解消。
自宅に巨大スクリーン(100インチ以上くらい)を設置して映画館気分を味わうとしたら、プロジェクターを買うのが一番お金がかからない方法です。でもお金に困っていない人、プロジェクターって設置作業とかキャリブレーションとか面倒じゃんと思う人なら、AWOLのVision Vanishがいいかもしれません。短焦点プロジェクターとスピーカー、自立&巻取り式のスクリーンがキャビネットにまとまってるんです。
TVならキャビネットに置いたり壁にかけたりすればいいだけですけど、プロジェクターっていろいろシミュレーションや試行錯誤が必要です。プロジェクターの中でも手頃なのは長焦点タイプですが、映画の途中にトイレやらお菓子取りに行くやらで人が動くと、映像に影が入って気分が下がります。短焦点タイプにすればその問題はだいぶ軽減しますが、費用はかさむし、ある程度大きな映像を映すには短焦点と言いつつ多少の距離が必要です。
それにプロジェクターの場合、壁に映してもいいんですが、明るさとかコントラスト、色再現とかにこだわりだすと、高反射のプロジェクタースクリーンがあったほうがいい、となります。巨大スクリーンを設置しようとすると取り付けもけっこう大変で…だったらもう巨大TVでいいじゃんとなりそうなんですが、AWOLのVision Vanishなら、プロジェクターの問題点を一気に解決できそうです。
ボタンひとつで理想のプロジェクション環境に
Vision Vanishは、セットアップしただけの状態だと、一見何の変哲もない大きめのTV台のように見えます。また設置場所は絵や写真を飾った壁の前でも大丈夫だし、窓があってもパフォーマンスに影響しません。
ボタンを押すと、キャビネット背面からロール状のスクリーンが伸び上がってくる一方で、前面からはAWOL LVT-3500トリプルレーザープロジェクターが出てきて、スクリーンにぴったり映像を映せる配置になって止まります。プロジェクター自体のスペックは3,500ANSIルーメンでHDR 10+サポート、36ワットスピーカー内蔵で、3Dコンテンツも表示可能です。
AWOLによると、Vision Vanishに内蔵のプロジェクター「LVT-3500」は最大150インチまで表示可能なんですが、Vision Vanishとして用意されてるのは100インチと120インチの2モデルです。LVT-3500単体だと4,600ドル(約61万円)で売られてますが、そこにキャビネットとスクリーンがセットになったVision Vanishというパッケージでは、100インチが1万5000ドル(約200万円)、20インチが1万6000ドル(約210万円)になります。どう考えても安くはないし、短焦点プロジェクターとスクリーンの組み合わせならもっと安くて済みます。でもVision Vanishの最大の魅力は、見てないときはボタンひと押しでスクリーンごと完全に消えてしまうことにあるんじゃないでしょうか。
見た目的にも、巨大ディスプレイがリビングに常駐してるより、必要なときだけ出てきてくれるほうがうれしい気がします。透明ディスプレイも含めて、インテリアを邪魔しないディスプレイやスクリーンって選択肢、もっといろいろ増えてってほしいです。