シンギュラリティモチーフのロンTを着てみたら思わぬことに…

既報の通り、ギズモード・ジャパン考案のシンギュラリTのロンTバージョンが発売されています。現在、受注受け付け中ですが、ひと足早くお借りして、着用してみました。

今回のロンTは綿100%の厚さは5.6オンス。薄すぎず厚すぎず、シルエット的にもベーシックなロンTです。

もちろんグラフィックはベーシックじゃありません。発案者の編集部員・西谷茂リチャードいわく、

「質量の大きいブラックホールの中心には無限の歪みシンギュラリティーがあり、特に大きなものだと銀河の中心を担うほどの重力を響かせます。このTシャツは着た人の重力=魅力を強める可能性があります(状況によってはTシャツの質量分だけ)」

とのこと。

個人的には、Tシャツが重力を強めてくれるのはともかく、あんまり歪みを生んでほしくはありません。バンドTやイラストレーターのものなんかも買ったりしてしまいますが、結局普段いちばん着ているのは無地Tです。

IMG_13142

そのワケは、Tシャツがコミュニケーションツールで、表現の手段だってイメージが強すぎるからかもしません。もちろん腕時計や靴についてよく言われるように、すべての服もすべての持ち物も同様なのでしょうが。でも、Tシャツはそれが直接的すぎますから。

「誰それのファンだ」って、ひと目でわかってしまうようなのは気恥ずかしいのです。できれば、ブランドロゴだって避けたいくらい。だから、プリントTを着るなら、何だかわからないグラフィックがベター。匿名性が高くて歪みが生じにくいですから。

その点、このシンギュラリTは、一見しただけでは何だかわからなくていい。カラーはブラックとグレーがありますが、筆者が選んだのは黒の方。ブラックのボディにグラフィックはシルバー。漆黒の宇宙に潜むブラックホールのイメージを連想させるうえに、グラフィックが悪目立ちしないのもポイントなのです。

IMG_13242

まだ寒いシーズンなので、下に白Tを重ね着して、上にフリースやダウンを羽織って着ています。ロンTは少しオーバーサイズぎみに着たいのと、こうして重ね着して使いたいため、サイズはXLを選びました。170cmの中肉中背に入る背格好だとは思いますが、このサイズで正解だったかと。

IMG_12442

思わぬシンクロニシティーが!

ちなみに、たまたま着ていたときに会った人に「このグラフィック、なんだと思う?」と聞いてみたところ、「デトロイトテクノのレコードジャケットかなんかでは」って答えが。「全然違うわ」と返しましたが、よく考えたら、当たらずとも遠からず。デトロイトテクノは、シリアスなダンスミュージックですが、宇宙をテーマにしてることも少なくないですからね。

ちょっと調べてみたら、思わぬことに気付きました。4月に東京で開催される、デトロイトテクノを代表するアーティスト、ジェフ・ミルズのコズミックオペラ公演。そのテーマがそのものズバリ「ブラックホール」なんです。

THETRIP_ad240113_16-9(1920×1080)_2
Image:THE TRIP

なぜブラックホールをテーマにしたか、問われたジェフさん、

「私たちの宇宙は、別の宇宙にあるブラックホールの特異点(シンギュラリティー)から分岐した可能性があるという、心躍る仮説があるからだ」

とインタビューでおっしゃっておりました。なんと奇遇な。シンギュラリティーにしてシンクロニシティーです。

[embedded content]
Video:CosmicLab/YouTube

確かに、このシンギュラリTを着てる時のBGMは、初音ミク(『Singularity』って歌ってましたね)よりも、ニュー・オーダー(彼らにも『Singularity』って曲がありました)よりも、ジェフ・ミルズこそがピッタリきそう。

[embedded content]
Video: keisei/YouTube
[embedded content]
Video: neworder/YouTube

ジェフの『THE TRIP -Enter The Black Hole-』に、シンギュラリTシャツ(時空)をまとって行ってみたくなりました。 テックカルチャーにまつわるメディアのパイオニアと、エレクトロミュージックの先駆者が、2024年にシンギュラリティーを共にフィーチャーしたのは単なる偶然ではないはずです。

ちなみに、背中の方のグラフィックを見せたら「ブラックホールだ」と指摘した人にも出会いました。わかる人には歪みなく伝わるみたいです。

IMG_13092
*こちらはサンプルです。背面上部の「ギズ屋台ロゴ」は、実際のものとは異なります。正しくはギズ屋台HP商品ページをご確認ください。
タイトルとURLをコピーしました