Amazonの自前物流、初めて大手宅配業者を上回る

日本でクロネコ超えの日も近い…?

いまやオンラインショッピングで、圧倒的な存在感を誇るAmazon(アマゾン)。WSJによると、Amazonが自社で整えた配送システムによる荷物の配達個数が、初めて年間で大手配送業者の実績を上回ることになりました。

米国で進むAmazonの自前物流

米国内では、荷物の宅配といえば、UPSFedExが有名です。WSJによれば、昨年のUPSによる国内配送荷物の合計数は、年間約53億個でした。FedExは年間33億個の荷物を米国内で配送したとされています。

ところが、今年のAmazonの、いわゆるAmazon Flexなど自前物流網での配達荷物の合計数は、そのいずれをも上回る59億個に達します。

日本でもAmazonが個人配送員に委託して荷物を届ける流れが広まっています。ですが、その配達数が、大手配達業者を突破してしまうだなんて…。それくらい衝撃のAmazonパワーが、すでに北米で社会現象となっているわけですね。

そもそもAmazonといえば、オンラインで本を売るところからビジネスがスタートしました。いまや配送業界を脅かすまでの規模に成長したというのは、やはり驚きをもって受け止められているようです。

すでにライバル企業には影響も…

いわゆるブラックフライデーでスタートしたクリスマス商戦。昨年末はブラックフライデーからサイバーマンデーへと続く数日間の売上が5億個に上る勢いだったと、米Amazonは明かしているます。

ちなみに北米において、Amazonのオンラインショッピング市場の販売シェアは、2位以下に続くWalmart(ウォルマート)、Apple(アップル)とeBayを合わせても、その半分にすら満たないという、もはや断トツでトップの強さ。今年は年末商戦のためだけに、米国内でAmazonは25万人を新規雇用するなんて計画まで発表されていました。

一方、そのあおりを受けている業界もあります。たとえば、UPSは、今年の業績を下方修正することを余儀なくされました。個人向けの配送ではAmazonに勝てないので、もっと企業向けまた海外配送に注力するという方針も、UPSは打ち出しているそうです。

日本だと、楽天市場などまだAmazonに対抗できているサービスがあるのかもしれませんけど、この独り勝ちな状況が、世界へ波及する日も遠くはないのかも?

Source: WSJ

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